再現性があるものが価値がある

こんにちは。何事も新しい事で試行錯誤(チャレンジ)です。日々が実験。やってみて考える。そして改善する。そのうちに筋力がついてチャレンジする幅が増えてゆく。自分が出来る範囲を広げてゆくと思ってます。
再現性がなければ知識は無駄になる
夫婦カウンセリングというものがあり、ボクはソロで参加している。
そこでは夫婦間のありとあらゆる問題を取り上げて、良好な夫婦関係をゴールとして考え方を変えてゆく、いわゆる認知行動療法がおこなわれている。
認知行動療法の取り組みのなかで、男性が頭悩ます事がある。それは女性の考え方が理解出来ないという事であったりする。
参加者の多くは、収入を家庭の基盤として考えていたりするので、男は仕事が一番であり、育児等は妻の役割として捉えている。
家族を養うには、まずはお金。お金が無ければ何も出来ない。だからお金を稼ぐ生産活動を最優先に考える。つまり仕事優先の考え方です。
一方、女性は2人の時間を大切にする。夫婦という関係性を優先的に考え、男が仕事優先で時間を使う事に不満を抱いている。
- もっと家事を手伝ってよ。
- もっと育児を手伝ってよ。
- もっと私の事を大切にしてよ。
この考え方の違いが多くのすれ違いを生み、夫婦関係に摩擦をもたらし、亀裂を生み出す。
次第に、夫婦関係は対立構造になってゆく。

そしてカウンセリングで認知行動療法を受ける男性は少なくない。
カウンセリングの流れ
ここで行われる男性のカウンセリングは、自分の行動を振り返り、その行動を選択した自分の価値観はどのようなものであったのか?
自分の価値観は今の時代に通用するものであるのか?また夫婦を対立構造に導く価値観ではないのか?
過去を想い出し、ロールプレイをし、自分の選択の背景(自分の価値観)を認知し、他の選択肢がなかったのかを検証するというものだ。
自分はどのような価値観をもっていて、その価値観に基づいて、どのような行動を選択したのか?その結果としてパートナーを傷つけてはいないか?
ひとつひとつ振り返り、その時の修正をしてゆく。つまり選択の背景にある価値観を変えてゆく。
例えば
- カップル単位で考えるのではなく、互いに違う人格である。
- 考えは違うという事が当たり前である。
- 相手の発言の自由を尊重し受け入れる。
- パートナーを信頼し、パートナーの選択を受け入れる。
- 課題の分離を行い、自分に出来る範囲の事に目を向ける。
- 思い通りにならないからといって支配しようとしない。
- 正しい間違っているといった考えで相手を捉えない。
- こんなの常識だろうといった自分の常識を相手に当てはめない。
- パートナーの自立を喜び支援する事。
- 男性らしさ、女性らしさといったジェンダー感は持たない。
- パートナーの価値観を知り、違う考えを受け入れる。
- パートナーの感情に興味を持ち、感情に寄り添う。
- 思いやりの心を持ち、パートナーとの関係を築こうとする。
- 批判を受けた時、あなたの全人格を否定されたと受け取らない。
- 私は〇〇したい。〇〇だと思っている。と素直にアウトプット。
- それを受け入れるかどうかはパートナーの問題。
- パートナーの選択を無理強いしない。
などなど、列挙すれば数多くあるが、このような選択の背景をマルっと変えてゆく。価値観をマルっと変えれば、おのずと自分の選択が変わってくる。
変わってゆく自分の選択は
- パートナーの人格を認める選択。
- パートナーとの関係性を育てる選択。
- パートナーの行動に反応的に選択しない選択。
- パートナーの言動から感情を読み共感を示す選択。
- パートナーの課題として干渉しない選択。
- 自分の選択にいいわけしない選択。
人権尊重を基礎とした選択肢を選べるように、視野を広げてゆく。同じカウンセリングを受ける仲間と共に、仲間から指摘を受けて、仲間から応援されて、仲間とともに変えてゆく。

変わる事がすなわち成長であったりする。
再現性がないカウンセリング
事前にテキストがメールで送られてくるんだけど、今回のカウンセリングテキストはオリンピック関係の事だった。
[blogcard url=https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/53135.html]
この件に関するボクの意見は、左のツイートのとおり。
これを男女の問題で論じると、もちろん今の時代は森さんの発言はアウトとなるけど、本質はそこじゃないと思ってます。
官僚への不平不満をジェンダー感まる出しで話しただけで、素直に不平不満を言えばよかっただけの話だと思ってます。
そしてカウンセリングで取り上げるような問題でもないと思うんです。状況が違いすぎるもの。
これはオリンピック運営に関する問題であって、夫婦間の問題ではないから、女性蔑視の発言はダメですよ。その背景にある価値観は男女平等の価値観がないからです。と結論づける。そして批判して終わりになると思う。
カウンセリング重要なのは、他者を批判する事ではなくて、自分のした過去の出来事を思い出し、その時の選択した行動について深堀すること。
深堀することで、自分はどのような価値観をもっていたのか?その価値観は男女平等、他者の尊重、課題の分離、受容、思いやりがあったのかと検証し反省することに意味がある。
過去は変えられないけど、過去を振り返ることによって、違った選択を見つけ出すこと。その選択を今後に活かす事。それを繰り返しながら物事への認知を少しづつ変えてゆくこと。これがカウンセリングの価値になる。

森さんの発言を批判することで
得られるものはないもない。
森さんの発言を分析して、批判する事で、自分とは縁遠いテレビの中の話を深堀したところで、なにをどこで活かせるというんだろう?
森さんとは立場も違い、環境も違い、世代も違う。ジェンダー感を持っていたとしても昭和時代を生きてきた後期高齢者であって、後期高齢者の方に考え方が時代遅れだと批判したところで、なにも変わらない。若者が時代が変わったと言って正義を振りかざしてなんになる?この世は世代を超えて多様な考え方がある。ジェンダー感をもつ価値観もそれはそれ。それは他者の課題であり、他者が干渉する問題ではないと思う。それに他者の課題に干渉したところで、自分の課題が解決することはない。

つまり再現性がない。
再現性がある事は、今出来る事、今変えれそうなこと、自分がコントロール出来る事を確実に行える事だと思う。
自分が出来そうな事をやってみる
パートナに対して明日から出来そうな事を列挙してみると
- 子どもたちを育ててくれてありがとう。
- 感情的になり怖がらせてしまってごめんなさい。
- 感謝の気持ちを「言わなくてもわかるだろう」と手前勝手な考えを押し付けて申し訳ない。
- ボクの価値観を押し付けて自由を奪ってすまなかった。
- 誕生日やイベント事で少し多めに振り込んでみる。
- 子どもやパートナーに何かあった時のために蓄えておく。
- 過去を思い出して違った選択肢を探し出し今後に活かす。
- 今よりも視野を広げて時代にあった価値観を身に着ける。
- 新しい価値観を身に着けるため、今までの価値感を捨てる。
- そのために自己否定をして自分と向き合う。
- 自尊心が無ければ同じ過ちを繰り返してしまうので、自尊心を身に着ける。
- 自尊心は他者との関係で生まれる。
- 積極的に他者との関係に興味を持ち、承認欲求によらない関係を意識する。
- 承認欲求ではなく、他者貢献が大切。
- 自分の存在自体を認め受け入れること。
- リベラルアーツで多様な学問を学び視野を広げる。
- 視野を広げる事で多様な見方が出来るようにする。
- 多角的な視点で問題解決能力を磨く。
- そして組織に依存せず個人力で生きる力をつけてゆく。
- お金の勉強をしてお金の不安を無くす。
- 資産管理をして投資を行い十分な資産を形成する。
- 資産形成を行いつつ経済力と精神的な自立を目指す。
- 十分な力をつけて家族を守れるようになる。
- 援助する事を無理強いしない。
- 求められなかったら受け入れ引く。
- 現実を受け入れ、自分の出来る事に目を向ける。
- 他者はコントロール出来ない。
- コントロール出来ない事に意識を向けない。
- 意識を向けるだけ時間の無駄であり被害者意識が育つ。
- 被害者意識を育てても自分は成長しない。
- 出来る事を増やす事。それが影響力を大きくする。
- 出来る事を増やす努力をする。
- その他もろもろ
上記の事は、挫折を味わってから振り返り、今までの選択とは違う選択があると気が付いた事。そして出来れば実践に移したい事だったりする。
一部はもう実践に移しているけどね。

本を読み新しい見方や考え方を身に着ける。Youtubeを観て自分が出来そうな事をチャレンジしてみる。カウンセリングを受け他者からの厳しい意見に耳を傾ける。
視野を広げチャレンジし、そして少しづつ変えてゆく。時代と共に変わってゆく。これが再現性のある取り組みであったりする。
再現性のない遠い話は、なるほどと納得はしても、それ以上でも以下でもない話にすぎないと思います。
