認知症の診断は介護職員が下してはいけない

「認知症の診断は医師であり介護職員ではない」というテーマで今日は書いていこうと思います。

認知症とは

認知症とは脳の神経細胞が疾患等で破壊されたり、加齢により減少したりして、日常生活に様々支障が出てくる事です。

認知症の診断

認知症の診断は

  • 医師の診察・問診
  • 検査
  • 医師の診断

認知症の流れは3つ。医師の診察時間は短いです。この短い時間に症状を正しく医師に伝えなければなりません。

だから具体的な症状や困っている事をメモを事前にとっておく。伝えたい症状をまとめておく事が大切です。

例えば

  • 昼夜逆転がある
  • 尿意・便意がない。
  • 食事を食べなくなった。お箸の使い方、スプーンの使い方がわからない。
  • トイレをする行為がわからなくなった。
  • 自分の家にいるのに帰りますと言って外にでてゆく。

生活で困っている症状を具体的に伝える。認知症という診断は医師が行うのです。

ライカー副長
ライカー副長

この線引きを勘違いしている人お多いこと。

医師免許を持たない人が認知症と断定するリスク

認知症だと介護職が断定する事は、あやふやな知識で利用者さんの人権を奪う行為だとボクは思っています。

認知症かどうかの診断を下すのは医師であり、認知症の症状を受け入れるか否かは家族であり、介護職の出来る事は症状を記録してモニタリングし医療に繋げる事のみです。

以前、ボクが担当していた利用者さん。物忘れや混乱が見られていました。

近隣に住む人や、家族は認知症だと決めつけ、本人の気持ちや意思を無視して精神病棟へ連れてゆき入院させてしまいました。

本人は帰りたいと訴えていましたが、周りの人はその言葉に耳を傾けない。本人は「入院は嫌だ。私は正気だ。」と訴えていましたが、本人の意思は尊重されなかった。

周りの人が「認知症」だと決めつけるという行為。思い込みの行為。白か黒かで判断するデジタル思考。物忘れという症状を認知症という病名まで広げる拡大解釈。

このケースで「もしこれが自分であったら?」という想像力が少しでもあれば、自分が訴えている事が無視され続けて精神病院へ入院となり、自分の人生を自己決定のもとに選択できない絶望感を想像できると思います。

自らの安易な判断が他人の人権を奪っているかもしれないとセルフチェックはしておくことが大切です。

介護職が出来る事は

症状を記録すること。生活にどのような支障があるのかを分析しておくこと。物忘れ・行為の消失・習慣の欠落・妄想・被害妄想などの症状をモニタリングしておくこと。

そして専門医に繋げる事。

 

ケアマネージャーが出来ること

ケアマネージャーが出来る事は

サービス担当者の情報を集めておくこと。デイサービス・訪問介護・訪問看護など介護保険で利用しているのなら、そこでの情報を共有しておく事です。

民生委員と連携をとっておくこと。認知症サポーターが養成されています。地域共生がいろんなところで芽吹いています。地域の福祉委員会などで開催されている地域イベントに利用者さんをつなげて認知症予防とする事。

家族との連携。日常生活で困っている症状を聞き取り調査をしておく。そして家族に受け入れ体勢があるのか、介護負担があるのかを把握しておく。

集めた情報を元に医療へとつなげる事。物忘れ外来から専門的な医療機関まで幅広くあり、適切な医療へ利用者さんをつなげて認知症の診断をとっておく事。症状がアルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・ピック病・水頭症・脳血管性認知症・アルコール性認知症・うつ病・せん妄などからくるのか?しっかりと医療的な面から認知症を捉えておくことが必要です。

最後に

ケアマネージャーや介護職についている方は、プロとしての関わりを頭に入れておくことが必要です。

プロとは、リスクを回避することです。家族ならとことん向き合える事が出来ますが、私たち介護で働くスタッフは大勢の利用者さんのなかのひとりの利用者さんと向き合います。

利用者さんと向き合う時に、特定の利用者さんに特定の関わり方をしてしまった時点でボランティアです。

出来る事と出来ない事を区分することがリスクマネジメントになり、認知症介護をするときに、介護職であるスタッフが認知症と断定する事は、無責任な発言でリスクだけを背負う行為そのものです。

利用者さんが認知症かどうかを見極めるのは医師の仕事。

ここを押さえておいて、症状の報告に徹する。後の診断は医師免許をもつ方に託すといった考えがリスク回避であり、プロとしての仕事の在り方だと思っています。

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