昨日、ハムスターのトイレ砂を買いにひごペットに行っていたら、祭りの仲間から連絡が入る。
何の用事かというと「役を降りる」という事だった。すでに来年への祭りは始まっていて、ボクたち執行部はこの1年はプライベートな時間を犠牲にして祭りを運営する立場にある。
もうスタートを切っているのに「辞める」というのはなんなんだ。幸先の悪い出鼻を挫かれたカタチになった。
またアイツか・・・
このMr.Mくんは「The無責任」というタイトルで映画を作りますよ。となれば、間違いなく主人公になるぐらいの無責任おとこだ。
10年前ぐらい前も同じ執行部で彼と一緒であったが、まさにこのタイミングで当時もびっくりドンキーで「俺やっぱり執行部やめる」と言い放っていた。
そして時を同じくしてMr.Nも「お金がないから団体を辞める」といって居酒屋に集まったのを思い出す。今では懐かしい想い出。10年前の執行部の時も、出鼻挫かれたカタチだったが、その当時を彷彿させる今回の事件である。懐かしいなんて黄昏ているわけにはいかない。
Mr.Mが今回も同じ事を繰り返している。全く成長が見られないのがこおばしいじゃないか。
今回はというと
彼の言い分は
- 会計として役にたっていない
- みんなに迷惑がかかる
つまり彼の言い分としては、会計仕事が出来ないから執行部のみんなに迷惑がかかり申し訳ないと思うので、ボクは身を引こうと思っている。
という事なのだが、もう今年の祭礼は終わり、来年へと舵を切り執行部はスタートしている。それならもっと事前に云えという事で、今更辞めると言われて辞められるほうが、よっぽど迷惑。仕事が出来ないなりにでも一生懸命してくれたほうが、こちらとしてもありがたいわけだ。
頑なに「辞める」と意固地っぷりを発揮しているミスターMの話を聞いていると、本音が見え隠れする。どうやら真意は違うところにあるようだ。その本音を下記にまとめたので見てみよう。
彼の本音は
- 会計していなくて責められる。
- 一生懸命しているのにくそみそに言われる。
- だから辞めたい。
- 会計も、幹事も、執行部も嫌や。
- 責任のないところで祭りしたい。
箇条書きで彼の本音を書き出してみたが、なかなかの申し立てである。
単にミスターMが会計の仕事をしっかりしていれば、全く問題のない話なのが良く分かってくる。出来ない事を棚に上げて、不平不満に言われる事に不満を持っているようだった。
なんなんだこの訴えは・・・
俺の条件
そしてひととおり本音を訴えた挙句に、彼はこう言い放つ。
なにこの上から目線?
つまり彼の言いたい事を要約すると
会計の業務をしていません。だから怒られる。怒られるのは嫌だから辞める。辞めてほしくなかったら俺の条件をのめ。
というわけで、なんなんでしょうね。この開き直り感。
いや、本当にバカが一周回って大バカになって、更に一周回って、理解の範疇を超えるバカに昇華されていて、得体のしれない宇宙的バカになりつつある彼を垣間見ました。
すごいなマジで。
冷静に考えて
会計の業務をしっかり頑張ってきました。誰もが認める仕事ぶりです。
これが前提にあって、なにかしら自分の事情があり「この1年出来なくなった。」なので代役を立てたいと思う。だから申し訳ないけども、ボクは役を降りさせてもらいたい。
後の引継ぎはしっかりボクがして、出来れば会計補佐でもなんでもします。だから、このタイミングでたいへん申し訳ないけれども、執行部を抜けさせて下さい。
LINEを入れてみた
完全に逃げてますね。逃げの一手です。
嫌な事、辛い事はあると思うんですよ。祭りって運営するほうはいろいろなトラブルがあってストレスが溜まりますから。
だからこそ祭りで達成感を感じる事が出来るし、祭りから解放された時に物足りなさも感じたりする。
嫌な事があっても投げ出さず頑張る。そこに人との繋がりがあり喜怒哀楽がある。その向こうに見えるものがある。
逃げちゃ何も見えない。何も生まれない。何も積み上げられない。ボクはそう思うんですけどね。彼は違うみたいです。
10/13日会計の〆作業
やっと現れたミスターM。表情は硬く、相変わらずの態度はやっぱりふてぶてしい。
総会で提出する決算書の作成をしているのですがミスターMからのご意見が発動されました。内容は以下の主に3点ほど。
- 家賃の記載がされてない
- 会費の人数書いた方がいいやろ
- 曳雑用の内訳がわからん
などなど、決算書にちょい噛みしてきます。それを黙って意見を頂く執行部。なかなかイラっとした時間が流れてゆきます。
なぜイラっとするのか?
手伝ってもらって「ありがとう」という言葉がないからです。
本来のあるべき事を箇条書きで書くと。
- ミスターMは会計である。
- 会計をまとめて決算書を作成するのはミスターMである。
- 全部、人任せでやってもらっている。
- 常識的に「会計してもらってありがとう」という立場である。
- 上記を踏まえて申し訳ないが「こうしてほしい」と要望するべきである。
だけどミスターMのやってる事はというと
- ミスターMは会計である。
- 今まで会計を「やるわ」の一言も今までなく
- 今の今まで執行部に甘えに甘えて
- なのに「ありがとう」の一言もなく
- ああしろ、こうしろと上から目線であった。
こんな感じで会計作業は進んでゆきます。
会計内容は同じでも記載の方法で何通りかの決算書を作成し、どれを提出するか?これをミスターMに決めてもらおうというところまで煮詰めました。
(繰り返し書きますが、この仕事はミスターMの仕事なんですね)
それを執行部がご丁寧に決算書をつくり、しかもミスターMの意見も反映した決算書を作成し直して、2通の決算書を提示。
さぁどっちにしましょう?とご決断を仰ぐと
(しつこいようですが、立場が反対ですからね)
あなたのご意見で決算書の記載は変更しました。元の決算書とあなたの意見を反映した決算書があります。さぁどちらを選びますか?
とても単純な2択なのですが、この段階で「みんなで決める」という選択を選んだミスターMです。
ここで見えてきた彼の性質は
選択する責任を負いたくない。
この発言の真意はココに尽きると思います。意見するだけして決算書を作り直させておいて、それでも責任は負いたくない。
だからみんなで決めて、なにが問題が起きた時は「みんなで決めたやん」と責任転嫁する逃げ口上なのでしょう。
ハッキリ言うとミスターMは卑怯者なわけです。
卑怯者の言い分
彼の性質からはじき出される答えは、卑怯者の言い分としてカタチに表れてきます。
今回の事をみてゆくと
- 組織の中でうるさい奴がいました。
- うるさい奴の相手が面倒臭くなりました。
- もうこんなしんどいの嫌や。
- だから逃げよう。
- 逃げるにも正当な理由がいるぞ。
- そうだ俺は暴力を受けてきた。人格を傷つけられてきた。
- だから俺は逃げて当然だ。被害者だもの。
- だから俺は正しい。そして相手が悪い。
- お前が悪い。俺は被害者だ。
といった思考の流れになり、自分のミス(嫌な仕事を放置してきた)が発端でこうなったのに、⑥ぐらいから責任転嫁して逃げようという事が良くわかってきますね。
認知のゆがみをみてゆこう
なぜこのような思考に陥るのか?
生真面目
上記リストで①~②ぐらいのところでの思考のゆがみ
ミスターMは本来は真面目な性格です。真面目すぎて融通が利かないところがあります。うるさい奴に云われた「うるさい事」をスルーするというスキルがないわけです。真正面から捉えてしまう傾向があります。
この場合はうるさい奴の主張を受け止めつつ、君の意見はわかったけどこれに関しては覆らないよ。のらりくらりと返答しつつ断固拒否でフェードアウトすればいいわけです。
相手の主張を受け止めつつも、相手の主張は受け入れない事を貫き、後は相手に選択を委ねたらいいのです。
後は相手の選択の自由。当然、こちらも選択の自由がありますから、相手の主張を100%受け入れられません。
拡大解釈
上記リストで③ぐらいのところでの思考のゆがみ
うるさい奴の相手というのは嫌な事です。ネガティブイベントですね。ミスターMは目の前のネガティブイベントだけを抜き出して、それがすべてだ思い込んでしまう傾向があります。
物事にはポジティブな面と、ネガティブな面があります。つまり「楽しい事があれば、嫌な事もある。」これがすべてに共通する本質です。
だからなにか決断する時は、全体を見る視野が必要になるのですが、残念ながら彼には備わっておりません。
小さなネガティブな出来事を抜き出して、あたかもそれが全部だと思い込む。これが拡大解釈という思考のゆがみなのですね。
白黒思考(デジタル思考)
上記リストで④ぐらいのところでの思考のゆがみ
拡大解釈で嫌な出来事を抜き出し、すべてが嫌な世界と思い込むと、思考停止に陥り、行動も判断も突拍子のないところへ着地します。
彼が選んだ突拍子のない行動は、「すべてから逃げる」でした。
物事にはあらゆる側面があります。多角的な物の見方があります。2択で論じられないのがこの世の理です。
- 正義と悪
- 白と黒
- 0と100
- ONとOFF
現実的な選択を導き出せないというのがこの白黒思考(デジタル思考)のゆがみです。
この発想はとても危険で、人生を積み上げる事が出来なくなります。どこかでふんずまりになった時に、壊して破壊するという結末しかないからです。
正しい間違っている思考
上記リストで⑤~⑧ぐらいのところでの思考のゆがみ
「逃げる」という目的のために、物事の本質から全くずれてミスターMなりの理屈を構築しはじめます。その時に陥る思考が「正しい間違っている思考」です。
「自分が正しい」となれば、当然「相手は間違っている」となります。そして自分の正しさを証明するために、相手を攻撃する(避難する)という行動に移ってきます。
ここでは「人格を傷つけた発言(暴力)した相手が悪であり、そこからコンフォートゾーン(安全地帯)に逃げるといった行動が正義という構図になっています。
(注)あくまでもミスターMから見た世界です。
人間関係を育ててゆくという観点から見ると、「自分の正しさ」に固執するのは得策ではありません。
正しさを証明するために、相手と対立関係にならざるを得ないからです。対立すると当然のごとく人間関係は破綻に向かいます。
- デジタル思考で正義と悪で線引きして
- 自分が正義で相手が悪。
- 自分は正しくて相手が間違っている。
- だから攻撃(非難)する。
- だから逃避(辞める)する。
そんな思考からの行動は
攻撃か逃避か?の2択しかないわけですね。
そんな思考で人間関係は育っていきません。
意固地
そしてこの路線を修正出来ない認知のゆがみが「意固地」です。
つまらない事に意地を張り頑固になる
人生のなかで「間違えた」という事なんて90%の確立で起こります。トライ&エラーを繰り返して学び成長し続けるわけで、成功は無数の失敗の上に成り立っています。
その失敗や間違いに気がつき、修正を加える柔軟さがミスターMには欠けているのだと思います。
意固地になり、つまらない事に意地を張り頑固になれば、柔軟さは失われます。
今後の彼の課題なのではないのでしょうか?
そしてストレスフルな時間
ミスターMは、この認知のゆがみを見事に発揮して「辞める」の一点張り。軌道修正出来ぬまま、みんなの時間を奪ってゆく時間泥棒ですが、たぶん本人は自覚していないでしょう。
「同年代で祭りをしているのに、それを見限って辞める」
これに対して多くの意見をぶつけられていました。なかでも厳しい意見だなぁと思ったのは、ミスターMが敬愛する番長Yの一言だったのではないでしょうか。
辞めたい奴は辞めたらいい。そう突き放すお言葉に、少しうっすら涙を浮かべていたように見えました。(見間違いかもしれませんが)
やっぱり嫌な事は後回し
自分の主張を言いたい放題いいまくって、少しスッキリしたのかミスターMはりリラックスしてきたように感じました。
だけどここにきても「まぁ考えるよ」と得意技スキル「問題の先送り」で切り抜けようとする姿勢は変わらなかったのです。
なんの役にも立たない「問題の先送り」スキルのおかげで、うるさい奴からうるさく言われたのをお忘れなのですか?
このストレスな場から早く立ち去りたい
ここでも逃避の姿勢で、答えも出さずに帰ろうと席を立ちあがるミスターM。
すかさずジャンボNから念押し
- これだけ好き放題言ったのならわかってるよね?
- 辞めるのなら黙って建前だけ言っとけばいいわけで
- 頭に不平不満をぶちまけた。その責任はわかるよね?
- 次の執行部会で「やっぱり辞めます」はないよね?
っと、大人の筋道を通しましょうねと念を押されました。これに対し玄関先でミスターMは反論しておりましたが、すでにこの時点で彼の理論は破綻していたし、疲れて脳がフリーズしていたのでしょう。逃げるように帰ってゆきました。
まるで2歳児の反抗期のように手当たり次第に「いやいや病」をぶちまけているようで、ちょっと痛々しくて見るに堪えない感じかなぁ。
ホントに・・・
今後の動き
さて次の日程は㈯です。
- 拡大解釈で辛い辛いと嘆いて
- 白黒(デジタル思考)で仲間を見限り辞めると言い
- 正しい間違っている思考で、被害者になりきり
- そして相手を攻撃(非難)しはじめる。
意固地スキルでこの流れを修正出来ない脳回路ですが、彼は彼のミスに気がつき修正してくるのでしょうか?
いやー ほんとハラハラします。
今後の進捗はこちらのほうで書いていこうと思っています。
Youtube
土曜日の流れは変わりませんでした。意固地スキルで修正出来ないままドボン。
仲間の信頼を大きく削って自分の居場所を失ってゆく選択をしたのでした。
おもしろおかしく感情的な表現をしてみました。お次はこういったものではなく分析と深堀したYoutube動画です。
エピローグ
あの後、定例会があり飲みに誘いましたが、帰っていきました。
11月の廃品回収は、欠席されました。
そして話が出来ない日が続き、後任の「会計」も決まらず日が過ぎていきます。総会には役を発表しなくてはいけないのですが、イレギュラーが入り、役員名簿を提出しなければならなくなりました。
後任の会計が決まっていないので、とりあえずミスターMの名前だけ入れておき、後任が決まった後に差し替えといった形で対応しようとしました。
その話をしたくて飲みにお誘いしましたが、結構ですという話。だからLINEを入れて対応。もう話する機会をもってくれないので仕方がない。一方的な情報発信ツールであるLINEで報告としました。
次の日に電話がかかってきて、LINEについて言及。やっと話をしてくれるようです。ですが話は繰り返し。
- もう俺は関係ない。
- 後任は執行部が決める事だ。
- 俺は1年やってきて愛想がつきた。
- 喧嘩はしたくない。
- 役を降りるだけで友達関係をやめるつもりはない。
といった主張を延々と電話口でされていました。話は平行線でしたが、こちらの想いもしっかり届ける事が対話のルールです。以下のアウトプットをしてみました。
- 後任を決めてもらわないとボクが会計をする事になる。
- 現に先の定例会で会計はボクがした。
- あなたが役が降りたせいでボクがしんどい想いをしている。
- 降りました、だから勝手にやってくれは困る。
- ボクが実害を被っている。
- だから会計を見つけてきてほしい。
- 後任の会計としっかり話をつめて名簿の話も決着つけてほしい。
- とにかくボクを巻き込まない下さい。
ミスターMが自分勝手な事を言われるので、ボクも自分だけの都合で返してみた。自分勝手な事を言われる方に、自分勝手な払いのけ方をして対等。相手の目線まで下りてみて対話を試みてみる。
するとどういった反応が返ってきたかというと
- そこまで言うのなら俺も考えがある。
- 俺には後ろ盾がいる。
- 話をして別の解決方法を探る。
ときました。なるほど後ろ盾がいて、その後ろ盾を使って自分の思い通りに事を運ぼうという安易な方法で解決を図ろうという事のようです。
これはつまりチンピラのやる方法と良く似ていて、バックにヤクザをつけて、その暴力をチラつかせて、自分の我を通すという論法です。
この時に、ボクは彼の価値観の一端を垣間見ました。彼は自分の足で立っていない。自分以外の誰かの影響力に寄生しているチンピラ風情だと。
対等に対話をしていたつもりが、程度の低いチンピラを相手にしていたのだという発見。どんどん気持ちが冷めてゆくのが感じられました。
人の資質は多種多様。付き合う人を選ばないと時間だけが無益に過ぎ去る。この一連の出来事に関わるだけ無益な時間だったということです。