昭和44年8月27日。男はつらいよの第一作が公開された。
- 監督 山田洋次
- 主演 渥美 清
テレビシリーズ
テキ屋稼業の「フーテンの寅」は、故郷の柴又にふらっと戻ってきたら騒動を起こす。人情ドラマ。
ヤクザ映画のパロディーとして企画されていた。フジテレビのドラマ(昭和43-44)。最終話でハブ酒で大儲けしようと奄美大島にハブをとりにいって噛まれて死ぬという結末。
視聴者から苦情殺到。映画化して視聴者の要望に応えるようになった。
映画化
松竹で48作という超ロング映画。公開は正月とお盆の2回。
当初は2作で終わる予定だった。山田洋次が2作とも監督したが、3作・4作と会社の方針で続編が作られたので、これは脚本のみを書いている。
第5作でシリーズ完結ということで山田洋次が再び監督に立ち戻った。それがヒットを飛ばし続編が決定する。30作を超えてギネス記録。ここで山田洋次監督は50作完結を意識しはじめる。
49作目の準備中に渥美清が死去。シリーズは打ち切りとなった。
フーテンの寅
車寅次郎は、車平造と芸者の菊の子ども。14歳の時に父親と大喧嘩をして家を飛び出す。
テキ屋稼業をして全国をフラフラして暮らしていたが、20年後に故郷の東京都葛飾区柴又に帰ってくる。妹のさくらと叔父が経営するお食事処・草団子屋の「本家とらや」に戻ってくるところから物語は始まってゆく。
マドンナに惚れて振られてテキ屋稼業に戻って独りになる。また反対に告白されると逃げ腰になる。
手の届かない美しい人には夢中になるけど、その人が好意を持ち始めると逃げ出してしまう
学歴は中学中退。「芸者の子どもだから教育がなっちゃいない」と校長に云われ、腹が立ち校長を殴り退学になった。