利用者さんが考え込んでいました。
話しかけると
という訴えがあったので、その時の対応を記録していきます。
味覚が薄れてきた時に疑うポイント
- 偏った食事
- 加齢に伴うもの
- 嗅覚の異常(鼻づまりなど)
- 舌の異常
- ストレス
偏った食事
好き嫌いが多い方だと偏ったビタミンも偏ってきます。
味覚を感じる舌の細胞。新陳代謝が低下すると味覚を感じなるケースがあります。
そのビタミンは亜鉛
ビタミンb12(亜鉛)不足は、味を感じる細胞である味蕾(みらい)の新陳代謝が低下させてしまい、味覚障害が起きてしまいます。
亜鉛を含む食品
牡蠣・あわび・たらばがに・するめ・豚レバー・牛肉・卵・チーズ・高野豆腐・納豆・えんどう豆・切干大根・アーモンド・落花生など
サプリメント
加齢に伴う味覚障害
加齢に伴う味覚低下は、70歳ぐらいでおよそ半数の方が自覚されています。
こちらの場合も新陳代謝の低下で起こるケースなので、ビタミンb12の摂取から始めたほうが良いと思います。
高齢の方は病院に行って複数のお薬を処方されているのが大半でしょう。お薬の副作用で味覚低下がないのか処方される薬局の薬剤師の方に尋ねてみてください。
クスリの副作用で味覚障害が出る可能性があるクスリの一例をあげると
利尿剤
ラシックス.etc
降圧剤
ノルバスク・ブロプレス・タナトリル.etc
鎮痛剤
ボルタレン・セレコックス・ハイペン.etc
糖尿病治療薬
メトグルコ・アクトス・スターシス.etc
リウマチ薬
リウマトレックス・レミケード・エンブレル.etc
これらは一例です。自己判断せず専門の薬剤師に相談してください。
嗅覚の低下が味覚低下につながる。
これは健康な方でもある現象ですが、鼻がつまれば味覚も低下します。
ごはんやおかずのこおばしい香りは、味覚を刺激し唾液が出てきたりします。
- 花粉症な方
- 風邪をひいている方
鼻水がたまって嗅覚がなくなっていませんか?
舌苔異常
疲れた時とかストレスで抵抗力が弱まった時に、舌苔が多くなったり、真っ白に色が変わる事があります。
すると味覚が低下します。
- 舌の状態をチェックしましょう。
ストレス
ストレスを甘くみてはいけません。ストレスの自覚がなくても少しづつ蓄積して、体に不調を及ぼします。
- 夫(妻)または親の介護でしんどい。
- 新しい職場で慣れない。
- 人間関係で悩んでいる。
- 解決できない課題や悩みがある。
- 急に泣きたくなったりする。
ストレスは原因を取り除かないと解決に至りませんが、ストレスと上手に付き合う方法があります。
コーピング
ストレスを感じたら、自分が落ち着くと思う行動をして心を落ちつかせるという手法です。
自分の落ち着く時のリストを書き出してみましょう。例えば
- 深く深呼吸をする。
- アロマの良い香りを感じる。
- 冷たい布団を抱きしめる。
- 冷たい水で顔を洗う。
- その他、人それぞれ感じ方は違うので思い起してみましょう。
リストアップしたら不安を感じた時に、リストに書いた行動をして心を落ち着かせるという手法がコーピングといいます。
コーピングリストは人それぞれなので、自分なりのリストアップをしてみることをお勧めします。
マインドフルネス
これは米国で流行っている瞑想法です。
マインドフルネス瞑想を一日5~10分することにより、脳の海馬(記憶と感情を司る器官)が再生すると言われています。
1日の日課として行っています。これはホントに脳が気持ち良いのでお勧めです。
味覚障害で味がしないと調理する気もなくなり、食欲もなくなってきます。
食事は毎日のことなので、主治医に相談することをお勧めします。