江戸幕府が鎖国政策を解き、アメリカ・イギリス・オランダ・フランス・ロシアの5ヵ国に、神奈川・長崎・函館の3港で自由貿易を許可した。
アメリカからの圧力で日米修好通商条約が締結される。
- アメリカ人を日本で裁判にかけれない
- 関税をかけれない
- 横浜・長崎・箱館を開港する
- 金1対銀5で両替がされる(国際価格:金1対銀15)
- メキシコ洋銀(銅が混ざっている)と日本の一分銀の価値は同等
目次
金銀の流出
自国で金1を銀15に両替して来日。銀15を金3に両替して帰国。来日するだけで3倍の利益がでた。
あまりにも露骨な金銀の搾取に幕府は慌てた。
- 従来の小判1両を3両として扱う
- 新小判を発行して金含有率を減らした(国際基準になる)
現在の金銀の両替比率(金1:銀15.5)
物価高
日本の産物が輸出され開港地(特に横浜)に送られ、江戸の問屋に流通しなくなり物不足に陥った。
- 今まで江戸の問屋を通す事で、江戸幕府が物価のコントロールをしていた。
- 国内の物不足で物価が高騰してしまう。
- 生活必需品が品薄になり国内は混乱に陥る。
幕府は「五品江戸廻送令」を発令
- 雑穀
- 水油(整髪料の油)
- 蝋(ろうそくなどの原料)
- 呉服
- 生糸(かいこの糸)
5品に限っては横浜に直送することを禁じた。江戸の問屋を通すように命じましたが諸外国が猛反発。
自由貿易で発展途上国は貧しくなる
- 不平等な両替で資金の流出を招く
- 海外からの余剰生産物を安く輸入し国内の失業が増える
- 日常用品が輸出で品不足に陥り物価高になる
- 貧しくなり物が買えない状況になる
- 社会混乱が起こる
そしてこの社会混乱に十分対応できなかった結果が、江戸幕府の崩壊につながったわけです。