白黒テレビ誕生から7年後。
1960(昭和35)年9月にカラーテレビの本放送が始まりました。アメリカ・キューバーに次いで3番目の放送開始でした。
東芝は放送の10年前からカラーテレビの開発に力を入れており、昭和35年7月に発売しています。当時の価格は52万円。大卒初任給の平均が1万8千円。2万円としても26ヵ月分。およそ2年分の給与です。
1950年代後半から60年代にかけ白黒テレビの需要が急速に拡大する最中の出来事です。
カラーテレビを普及させたのが東京オリンピックです。
ここから白黒テレビからカラーテレビへの買い替えをする人が増えてきます。
「計画たてて番組選択」
法政大学の乾教授が注意を呼び掛ける。
- テレビを観る時間が長すぎるのではないか?
- みんな同じ話題で盛り上がるのはいかがなものか?
同じ番組を観るよりも、他の人が観ない番組を探すほうが、よっぽど価値がある。
テレビが与えた影響
1983年。テレビ放送が始まって30年後にテレビが与えた影響に関して分析している記事がある。
要約すると
これから3か月生活するのに1つしか持てないものを選べと言われたら
日本人の9割がなんらかの形でテレビを必要としていました。
当時はテレビは高価なものバイクを眺めるのと同じように、テレビを眺めていたり、招かざる客テレビジプシーが来客した。街頭テレビに群がる姿もテレビ風景。
- プロレス
- 野 球
- 相 撲
- 映 画
- 舞台中継
初期のテレビ放送は、プロレス。力道山が人気だった。テレビが普及して家庭に1台あるようになると、暴力批判がでてプロレスが批判されるようになった。
テレビは珍しいものだった。
安保闘争や浅沼事件と暴力行為に対する批判。テレビの影響を云われてくる。
視聴者獲得のためエッチな番組や、賞金を出す番組を出てくると、低俗な番組と批判される。
視聴者がテレビに出たいという欲求がでてきて、視聴者参加型番組が増える。(クイズ面白ゼミナールなど)
双方向の情報発信への時代で、ネットを活用した投票システムが出来上がってくる。
テレビが暮らしに与えた影響
メリットは
- 芸術への興味を持つようになった
- 海外への正しい理解を深めた
- 日本人の伝統文化を普及させた
- 政治の民主化を促進させた
- 新しい思想や文化の発達に貢献した
- 日本の経済的発展に貢献した
デメリットは
- 時間の浪費をした
- 性への考え方を自由にした
- 言葉や風紀が乱れた
- 道徳観が崩壊した
- 未来への考えを楽観的にした
影響があった番組を上げてもらうと
大きな事件と、充足感ある娯楽番組がある。