憲法記念日
1947年(昭和22年)日本国憲法が施行しました。
- 国民主権
- 基本的人権の尊重
- 平和主義
日本国憲法ができるまで
大日本帝国憲法
明治維新を経て近代市民国家へ変貌した。一旦は民主的に運用されて実質的に議会制民主主義であった。
次第に政府は軍の管理が徹底できず、民主的な基盤のない軍隊が国政に強く関与してきた。昭和12年に日中戦争が勃発して、昭和16年には太平洋戦争に突入。戦時体制下における軍部主導の国家運営になった。
ポツダム宣言の受諾
第二次世界大戦で日本が降伏する条件を定めた。
- 軍国主義を排除すること
- 民主主義にすること
- 基本的人権を尊重すること
日本政府は黙殺し降伏しなかった。
- 原爆が投下された(8月6日広島・9日長崎)
- ソ連の宣戦布告
日本政府降伏しポツダム宣言を受諾する。(8月14日)
日本国民に正午から昭和天皇が「大東亜戦争終結の詔書」ラジオで読み上げた。
- 日本は独立国としての主権を失った。
- GHQが日本の占領統治を行った。
大日本帝国憲法の改正にむけて
アメリカの思惑
GHQは日本の天皇制を重要視する。天皇制を廃止したら大混乱に陥り収拾不能に陥る。すなわち占領統治が難しくなると考えた。
ソ連の思惑
天皇制を撤廃し日本を大混乱にさせ、混乱のさなか北海道へ侵攻しようと考えた。
極東会議の開催
戦後処理の最高会議である。この会議での決定はGHQでさえ従わなければならない。ソ連は他国と交渉をすすめて天皇制を廃止しようと企てた。
GHQのソ連封じ込め作戦
天皇の実権を全面的にはく奪して象徴天皇制として存続させる。民主化された日本は、軍国主義には戻らないと主張する。
- 象徴天皇制の開始
- 天皇は国政に関与しない
日本国憲法の成立
マッカーサーの指示で1週間で作成された英文草案
1日半で憲法改正草案要綱がつくられた。
吉田内閣及び昭和天皇は日本国憲法を公布。
5月3日に施行となった。
世界で最も長い期間改正されていない憲法。
(令和元年5月3日現在)
国立公文書館に保管されている。