1985年(昭和60年)6月8日。鳴門海峡を跨いで四国と淡路島を繋ぐ大鳴門橋が開通した。
大鳴門峡
徳島県鳴門市と兵庫県南あわじ市をまたがる峡谷。
断層地帯にあり最大の幅は14キロ。深さは約100m。
鳴門の渦潮
鳴門の渦潮は、中央部が深くて両岸が浅い構造。速い流れと穏やかな流れがあり、ぶつかって渦が巻きます。
鳴門海峡の満潮と干潮の差は6メートルと大きく、そのため潮流が速く渦潮が大きくなります。
渦潮の大きさは世界最大級と言われており、最大時には直径200メートルで水深20メートルにもなります。
大鳴門峡の展望台や渦の道から見る事がができます。
大鳴門峡について
鳴門海峡に橋をかける話は、大正3年にあがったが当時の日本には技術がなく立ち消えになった。
本州と四国を鉄道で結ぶ計画は古くからあったが、昭和48年に本州四国連絡橋の工事が決まったが、着工寸前でオイルショックで工事は凍結された。
昭和53年に鉄道並走の橋から道路単独橋へ変更となった。理由は国鉄の財政悪化があった。さらに新幹線を走らせるとなると、反対側の明石海峡大橋は世界最長のつり橋になる予定であり、新幹線を乗せる事は技術的に困難だという意見があった。
しかし三木武夫元首相が反対。どうして地元徳島に新幹線を引き込もうと鉄道併用橋を作ろうとした。しかし明石海峡大橋は道路単独となった。なので新幹線が通る事は今後もありません。鉄道の空間は現在は渦の道と整備されて、渦潮を見れる観光スポットになっています。
新幹線は現在も四国には通っていない。現在の最有力は岡山を起点として瀬戸大橋に新幹線を乗せる計画で動いている。
日本の橋の長さランキング
- 明石海峡大橋
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2つの支柱間の距離が1991m・全長3911m。世界最長のつり橋。支柱の高さは海抜300mで東京タワーとほぼ同じ高さ。
- 南備讃瀬戸大橋(みなみびさん)
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全長1723m。鉄道併用橋として完成当時は1位。現在は香港で世界2位。
- 来島海峡大橋
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全長1570m。しまなみ海道にかかる橋のひとつ。自転車、歩行者、バイク道を併設されている。
日本三大潮流について
海流は、常に一定の方向に流れる潮の流れのことをいいます。例えば太平洋を北上する黒潮は時速5.6キロで流れており、日本海を北上する対馬海流は時速2.8キロで流れています。
潮流は、海の満ち引きにより、流れの方向が真逆になる潮の流れのことをいいます。月の引力にひっぱられて流れが変わります。日本三大潮流は瀬戸内海にあり、細い海道で地形が複雑なため、時速19.4キロにもなります。
- 鳴門の渦潮
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幅が1.3キロで、深さが200m。ここが日本一の潮流が発生する場所です。播磨灘が満潮になる時間帯に、鳴門海峡では干潮になり、高低差が1.5mになり、流れが速くなる。
- 来島海峡
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潮流の速さは18.5キロにもなる海の難所と言われおり、古くから船乗りには「1に来島、2に鳴門、3と下がって馬関瀬戸(関門海峡)と言われています。
- 関門海峡
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海峡の幅が600mと狭い。潮流は1日4回も向きを変える。平家滅亡潮流説では、源平合戦で塩の流れが変わり「平家、急潮に滅ぶ」とも言われています。