大切な人がうつ病になってしまったら

梅雨

梅雨で雨続き。しとしと降っては止んで。日曜日は登山に行けるかと思ったけど、やっぱり雨で、次の日曜日も雨で、まったくストレス解消ができない。

利用者さんもふさぎ込みがちで、うつ症状を発症する方も多い。今日はこんなことがあった。
知らない人が家の中をうろついていると訴える。一緒に家に行ってみたが誰もいない。だけどいるのだそうだ。母親と子ども2名だというのだ。どうやらその人だけにしか見えないという霊らしい。

なので仏壇に手を合わせて般若心経を詠み、玄関先に清め塩を置いて、「もうこれで安心」と。咄嗟にとった行動だったが、本人の認知している事に付き合い、本人にとっての安心を作れた。

太陽は雲のなかで、日光に当たらない日が続くので、セロトニンの分泌不足になり、気持ちの落ち込みから抜け出せずうつ症状が出来てきたのだろうと思っている。後は不安にさせないように傾聴することぐらい。

心気症

うつ症状を発症した例はまだある。自分がガンになってしまったと不安で動けなくなった人もいた。病院に行けば「死の宣告」をされると病院にいくのも拒む。心療内科につれていきたいが、怖がってどうにもこうにもならない。

その人の母親とボクで心療内科に付き添うという条件で、やっと納得してもらい心療内科の受診にこぎつける。
やっと通院出来て安心するが、院内の血圧計で血圧が測れない。高すぎてエラーになる。通院にきて緊張しているからだ。看護師を見ただけで血圧が上がるという白衣高血圧というやつだ。

これが引き金になり、血圧が高いと死ぬんじゃないかと何度も計測しはじめる。そしてどんどん血圧が高くなってゆく。
自宅に帰って血圧を測る。数値が高いと心配になり横になる。しびれてもいない手がしびれているように感じだして、不安に襲われる。悪循環のスパイラルに迷い込んでしまう。

うつ症状になると何でもない事が大問題になっている。本人にとって解決出来ない大問題であり、進むことも戻る事も不安で動けない。

血圧は日々変動しているから何度も何度も計測をして心配しなくてもいい。深呼吸をして計測したら下がるから計る前にリラックスして深呼吸してみたら。

そこにいくら客観的な意見を云ったところで、「この人はわかってくれない。敵だ。」となり、大きな溝を作り支援が出来なくなってしまう。

助けようと動いたところで裏目にでる

一旦、大きな溝が出来れば信頼関係は崩壊し、その人の事を想って助けようと動いたところで、その行為すべてが疑いの対象となってしまう。

なぜこんな事になるのかというと、ネガティブ思考に囚われてしまい、ある一部を切り取って、それがすべてだと思い込んでしまうからだ。これを拡大解釈という。こうなってしまえばバランスを大きく崩し、全体を正しく認識することは困難になる。

良い事もあり、悪い事もあり、多角的に物事を見ればどうとでも見れる。そのうえで私はこの立場で物事を見るほうが好きだ。

そんな余裕がなくなり、悪い事だけを抜き出して、そればすべてになってしまう。拡大解釈で視野は狭くなり、そこから逃げようとする。現実逃避をしてコンフォートゾーンに閉じこもってしまう。

そして病は進行する

うつ病は、治療が遅れれば遅れるほど治りが悪くなる。症状固定で頭はふらつき、思考力がなくなり、注意散漫になり、不安が押し寄せる。そんな悪循環にはまり込むと自力では抜けだせない。

樺沢紫苑の樺チャンネルというYoutubeで解説されているとおりうつ病とは本人因子の影響が強い。いくら他者が言っても本人の思考傾向なので支えるのが難しいのだ。

本当のところは、本人の考え方のゆがみを治療する認知行動療法で時間をかけて完治させてゆくのだけど、今どうのこうのという状況だとオチオチしていられない。それに認知行動療法は今までの自分の否定をする治療なので、発症中にするのは逆効果にもなる。

ならば、即効性のある薬物治療でひとまず心を休め、脳を休めるという治療が一般的。それをするには心療内科へひっぱってゆかなければならないのだが、一度大きな溝ができて疑いの目を向けられると、どうしようもない。見守るしかないという状況におかれてしまう。


すべては自分の問題である

疑いの目を向けられて、やる事成す事が裏目に出る。救い出そうとして関わりをもっている人に対して「お前が悪いから私はうつ病になった」と言われてしまう事もある。支援する側としてこれほど辛いことはない。

しかし、相手がどうであれ、支援するかどうかは自分の問題なのである。その人が本当に大切な人であれば、どんな扱いを受けても、どんな言われようをしても、光が戻ってくるまで待つしかない。耐えて待つしかない。

  • うつ症状になった人の問題だと突き放す事もできる。
  • 付き合いきれないと見話す事も出来る。
  • その苦しみを想像して共に歩む事を選択することもできる。

たとえ相手に求められずとも、あなたがどう決心するかの問題なのである。うつ病は周囲を巻き込んで多くの絆を壊しながら進行してゆく。あなたの大切な人をすべて巻き込みながら進行してゆく。多くの犠牲を払いながら進行してゆく。
拡大解釈で視野が狭くなった人にとってはその自覚がない。そして自分の考えに執着して意地になれば更に人生は暗闇の中に迷い込む。

支援する側の心構えとしては、その暗闇と迷路に付き合う覚悟をもつことが大切である。どんなに攻撃の矛先を向けられたとしても、どんなに責めを負わされる羽目になっても、あなたが支えると決めたならば、最後までやり通す。その強い意志ひとつが道しるべとなる。


あなたがつぶれてしまわないために

知っておくことは、あなたが治すのではない。医師と本人がうつ病を治療するということだ。

あなたが出来る事は無条件で支援すること。見返りを求めず、ただひたすら支援すること。その支援の方法は先に書いたように、犠牲を伴いながら支援を行ってゆくわけであるが、あなたの精神が落ちてしまえばすべては終わる。

共倒れを避けるためにも、課題の分離はしておいたほうがいい。ここまでは支援出来るが、ここからは見守る。見守る事しか出来ないわけではなく、支援し続けるための線引きをする。



最後に

ボクもうつ症状になったことがあるが、動けない本人が一番つらい。原因を外に求める事で自分の正当化を図ろうとする。それだけ余裕がないのだ。

集中力がなくなり、注意散漫になり、思考力がなくなり、対人関係ですぐに疲れてしまう。笑えなくなり、感情が薄れて、ストレスがたまり続ける。

その苦しみの渦のなかで、必死にもがいた先に、うつ病とは脳の病気でセロトニンという物質が関係している事がわかってきた。

セロトニンの分泌を促すためにしたことが、散歩と太陽にあたる。そして不安障害に見舞われた時はジョギングをして汗をたっぶりかき不安を消す事に成功した。不安が原因で不眠症になった時は、不安をノートに書きなぐり不安を客観視することで気持ちが楽になった。

うつ症状と向き合って、最悪の状況を脱した時の動画がある。

今、見ても良く頑張ったと思う。

うつ病は心の病気で、誰しもがかかる病気である。まさか自分が・・・と思ったが、うつ症状になって今ならうつ病の人の気持ちがわかる。

  • 助けてほしい。
  • そばに居て欲しい。
  • 支えてほしい。

だから、大切な人がうつ病になってしまったら、必要とされずとも、拒絶されようとも、黙って心の中にこの3点は置きながら遠巻きでもよいので見守ってあげてほしい。

助けてとヘルプが来たら、そばにただ居ているだけでいい。アドバイスや助言などいらない。ただただ存在を認めて受け入れてあげて欲しい。



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