綺咲愛里(96期生)

言葉を大切にしている。ステレオタイプの考え方をするのかもしれない。宝塚はこうあるべきといった世界観をもっており、古き良き時代の宝塚を大切にしている。座り方やたたづまいも背筋をピンとして少し顎を上げていたりと、所作がのひとつひとつがバレエダンサーのそれが染み込んでいる。それだけ普段から意識をまわしており生真面目な性格とプロフェッショナルを感じさせる。

ジャズピアノを弾いてみたいと話されていた。ジャズピアノは父親が好きで、父親への想いを知る事ができる。大切に大切に育てられたのだろう。

言葉を大切にしている。相手と話す時の相づちのうちかたや、笑い方、相手に向ける視線さえも、ひとつひとつまとまっており、しっかりとピリオドをうって会話をする。会話のなかで発する言葉は文章のようで、とにかも丁寧である。「徹子の部屋」とかに出演するとしっくりまとまった感じになるだろうなぁと感じた。

大人っぽさを意識しているが、消して無理をせず背伸びせず、ここでも話し方で大人っぽさを意識しているのが見てとれる。話をする語調やトーン、間の取り方が聞いていて、話す内容がわからなくても聞き入ってしまうところがある。つまり歌や演技をしているように話すのだ。

 

目次

似顔絵

ご本人は落ち着いた大人っぽさを意識されているのだろうけど、可愛らしさが印象的な彼女。内面はひたすら真面目に宝塚歌劇団とはこうあるべきといった信条を持ち合わせているように感じて、芯の太さを感じました。人の意見に流されること無く自分の道を歩んできた方でしょう。それゆえに摩擦も多かっただろうと勝手なイメージを持っています。

冒頭で書いた可愛らしさは残しつつ、内面の気丈さを表現し眼を少し大きめに描いて、遠い目標(夢)を見定めている感じを表現しました。これは決して憧れでなく実現できるものだと思います。今年10月には退団予定で、その後の身の振り方や、次の彼女の人生のステージも決して妥協を許さない方なのだろうなぁと思ってます。

 

綺咲愛里

 

 

来歴

 

2010年

宝塚歌劇団(96期生)入団する。

 

2015年

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でヒロイン役をする。
詐欺師が恋に落ちて、自分は弁護士だと嘘をついて結婚しようとするが、警察に追い詰められ結婚式前夜に逃亡する。彼女を忘れられず詐欺師やめて司法試験を受けて彼女の元へ。そんなラブストーリー。

 

2016年

星組トップ娘役になる。(星組トップスターは紅ゆずる)

 

2017年

「THE SCARLET PIMPERNEL」スカーレット・ピンパーネル
初舞台での演目で星組トップ娘役の大劇場お披露目公演。
フランス革命で囚われた人を救い出す組織スカーレット・ポンパーネル。イギリス貴族がリーダーを務めるが妻は知らない。

 

2018年

「霧深きエルベのほとり」ヒロイン(マルギット役)

 

2019年

「GOD OF STARS-食聖-/Éclair Brillant」で宝塚歌劇団の退団。

 

 

 

霧深きエルベのほとり

霧深きエルベのほとり(ストーリー)

主人公の船乗り・カールは船乗りを辞めるつもりで久しぶりに故郷ハンブルクに帰ってきた。おりしも街は年に1度のビア祭りの初日。祭りの興奮と熱気の中で、カールはマルギットと出会う。彼女は「自由になりたくて」家出してきたところだと言う。二人は互いに惹かれ、別れがたく思い、湖畔のホテルで一夜を共にする。翌朝、カールはマルギットにプロポーズする。二人でアパートを借りて、一緒に生きようと誓いあう。

ところが、マルギットはハンブルクでも指折りの名家の令嬢で、フロリアンという婚約者のいる身だった。連れ戻しに来た家族にむかってマルギット「カールと一緒でなければ、家には戻らない」と宣言してしまう。

カールは家に迎え入れられるが周囲の人々の目は厳しく、言葉や態度の粗野なカールは浮くばかり。マルギット自身もそんなカールを恥ずかしく思うようになる。フロリアンはそんなマルギットを優しく諌める。

カールも、マルギットの思いに気づく。愛し合っているのに、すれ違う感情に翻弄される。カールはマルギットの幸せを思い別れる決心をする。ヨゼフの出した手切れ金を受け取り、マルギットに憎まれ口と別れ台詞を吐き捨てて出て行く。

マルギットは絶望するが、フロリアンにあの台詞はカールがマルギットのためを思って無理に作った言葉だと諭され、後を追う。そして港のカールの行きつけの酒場で、彼は再び船に乗り今夜出港すること、船が出たら手切れ金をマルギットの元へ返してくれと頼んでいった事を聞く。

そのとき、夜霧をついて出港の汽笛が鳴り響いた…。マルギットの幸せだけを願いながら、カールは再び独り海へと旅立って行った…。

引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 

 

 

役に対する想い【霧深きエルベのほとり】

台本を読んだときの感想は

言葉遣いが印象的だった。現代の作品とは全然違います。読んだ時は涙が溢れるようなそんな台本で、また新たな出会いさせてもらった。素敵なセリフがいっぱいある。今の現代では使われないような美しい言葉遣いでとても綺麗です。

マルギットの役について

 純真が似合う澄んだ空気感もつ女性。ピアノを弾くシーンは真っ白なイメージで演じました。可愛らしいマルギットは現代の女性とは全く違っていたので演じるのが難しい。

現代の女性は男性に負けないぐらいのキャリアを積んでいる人が多く、自立してる人が多いのだけど、私にとってマルギットらしさは、「古き良き女性」を感じる事が出来たというか、今の時代で忘れ去られている「大切なもの」というか、「古き良き宝塚」の良き男性と女性の距離感というか、ひと言では言い表せない。

いい意味で時代に流されず「エルベのほとり」で流れてゆく物語。物語の最後にかけてマルギットの心の変化があり、カールに対しての思いやりが生まれたり、成長してゆくさまが美しい。

ピアノを弾く場面

宝塚の舞台で歌ったり踊ったりなどのお芝居はだいぶ慣れてきた。だけどやっぱり初日は緊張する。今回はピアノを弾くシーンがあった。お芝居とは全然違った緊張感。まるで私の発表会という緊張感と言うか、発表会でもこんな大きな劇場で演奏したことはない。ピアノの先生も見に来てくれた。観客に背を向ける形で演奏するので、そのぶん演奏するといったものは緊張しすぎなかったけど、そのぶん演奏でマルギットの感情を表現しなければならなかった。
ブルーレイ
DVD
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出演しているその他の作品

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

福祉の事業を立ち上げ、現場目線で経営しております。役所や地域とタイアップし地域包括ケアシステムの構築に勤しんでおります。
紅茶はアールグレイを好み、新スタートレックのピカード艦長を崇拝しするあまり、アイコンもスタートレックに影響を受けております。
PS.宝塚歌劇団にハマってしまいました( 〃▽〃)

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