重ね正月とは
今日は、重ね正月といって厄年の人のための2回目の正月です。昔は数え歳だったのでお正月でひとつ歳をとりました。厄年の人が正月で厄年の歳になり、重ね正月で次の歳を迎えて厄をやりすごすという風習なのだそうです。
1年でふたつも歳をとるじゃぁないですかい!
厄年というのは、役災が多く降りかかる年齢だと平安時代から根強く続く信じられているそうです。といっても科学的な根拠もデーターもないわけです。ですが昔から言い伝えられているので無視も出来ないわけなのでしょうね。
厄年は本当に災難や不幸が訪れる?
人生で3回訪れる災難や不幸といいますが、不幸ではなく大きな変化と言い換えたほうが良いかもしれません。人生にはターニングポイントがあり、自分の価値観ひとつで突っ走れる時期と、それでは対応できず大きな変化をもって対応する時期というものがあります。また体も出産や加齢によって変化します。そんな変化が起きやすい時期の事を厄年といっているのかもしれません。
- 男性 25歳 42歳 61歳
- 女性 19歳 33歳 37歳
お正月をおさらいしてみましょう
12月13日 正月事始め
お正月の準備をする日になります。煤払いをして1年の埃を払い歳神様をお迎えする準備をしたり、松迎といって松飾などの材料をとりにお山に入ったりしたそうです。
1月1日 正月
暦における最初の日として盛大にお祝いします。門松を飾り歳神様をお迎えする日です。昔は数えで歳がとったので、歳神様が新しい歳の命を授けてくださるといった考え方だったのでしょうね。
初日の出、初夢、書初めなど、何事も1年最初のスタートといった風習が残っています。
1月7日 大正月
関東のほうでは7日までが松の内といって門松を飾る日という事です。これは江戸幕府がおふれを出したのが残るわけですが、当時は江戸幕府のおふれといっても通信網が今みたいに発達していないので、関東周辺にしか効力を発揮しなかったそうです。地方では松の内は15日までというところが多いみたいです。
七草がゆ。お正月に食べ過ぎた胃腸を休めるといった習わしで七草がゆを食べる風習が残ります。七草というのは・・・
- かきくけ ゴギョウ
- さしすせ スズナ・スズシロ・セリ
- なにぬね ナズナ
- はひふへ ハコベラ・ホトケノザ
1月11日 鏡開き
お正月で飾った鏡餅を割って食べるといった風習が武家社会から残っています。包丁や刃のあるもので鏡餅は切りません。スコーンと叩き割ります。それは歳神様にお供えしたものを切るのは縁起が悪いといった考えからきているそうです。
商人は蔵開きをします。蔵を開いて商い始めといったところでしょうか。大名は米蔵開きをしたそうですよ。現在でも武道開きといって武道という武道が集まり、武道開きするイベントが行われていたりします。
1月15日 小正月(女正月)
松の内が終わり、歳神様が帰る日です。各地でどんど祭りが開催され、門松を燃やして歳神様を送ります。どんどの火でお供えしたお餅を焼いて食べると無病息災のご利益があったり、小豆粥を食べて無病息災、書初めを燃やして大きな炎を上がれば字が上手くなるなど。また五穀豊穣を祈る祭りでもあるので、古くから田んぼでどんど祭りがされるようです。
小正月は女正月ともいわれています。お正月は心身ともに休息する事が出来ますが、女性はお客さんがきたらおもてなしをしたり、家事・育児と休む暇がありません。この小正月の日に女性をねぎらい里帰りする風習がありました。
1月31日 晦日正月
この日をもってお正月が終わりますという日を晦日正月といいます。
2月1日 そして重ね正月・一夜正月
まだ続くんかい!ってつっこみそうになりますが、ここで厄年の人が厄年をはやく終わらせたい風習から重ね正月があったそうです。
平安時代から続く厄年の風習、無視できない厄年なのだそうです。