6月17日「砂漠化および干ばつと闘う国際デー」

1995年(平成7年)1月の国連総会で制定

「乾燥、半乾燥、乾燥半湿潤地域における、気候変動および人間の活動を含む種々の要因に起因する土地の劣化」

乾燥地域は赤道直下を含む広い範囲で地表面積の43.1%まで広がっている。

気候変動と人間の活動で土地の栄養がなくなり砂漠になる(=生産できない土地)

世界の深刻な問題
毎年240億トンの肥沃な大地が失われています。

目次

原因

地球温暖化に伴う気候変化

赤道近くの地域はサハラ砂漠のような広大な砂漠があります。

地球温暖化が進んだことで干ばつに陥る地域が増えました。

  • 大地の水分が失われる
  • 土地の劣化が加速し砂漠になる

人類の活動

人為的要因は人間の生産活動が大きな要因となっています。

大規模農耕で土地を開拓する
土地の栄養分の消費

大規模な放牧
植物や水資源の消費

大規模な森林業
伐採による樹木の減少

水の管理不足
耕作地の土壌表面に塩がたまる
塩害による土地の劣化

現状の問題と課題

食料生産が2035年までに12%減少する
地球上の農地の半分以上が劣化し砂漠化へ向かっている

世界人口の65.1億人のうち砂漠化の影響を受ける危険性のある人は10億人
直接影響を受ける人は2.5億人

  • 砂漠化の影響
  • 生物の絶滅種が増える
  • 食物連鎖が崩れてくる
  • 地下の水資源量や水質、土壌の栄養低下

砂漠化の進行は農業や牧畜業など、食料の生産基盤が失われることになるので貧困が加速し、都市への人口集中や難民の増加による社会全体への悪影響が広がります。

土壌浸食や砂嵐で農作物が被害を受ける
農業生産の減少や水不足

世界の家畜の約半分がこの乾燥地域で飼育
栽培植物の30%が乾燥地特有の植物種

栄養失調や飢餓
水による感染症や呼吸系疾患
さらには貧困へとつながります

土地や水資源をめぐる対立で紛争が多発
突発的な洪水や砂塵などによる障害の増加

現在砂漠化が起きている地域の多くが影響が強い。
アフリカ諸国などの開発途上国では深刻化している。

取り組み

  • 劣化した土地の回復を促すための荒廃地回復技術
  • 劣化していない土地の活用
  • 砂漠化が進行している地域の植林活動
  • 造林による緑化に成功

砂漠を緑に変えた中村医師

1984年にパキスタンの病院に派遣されました。しかし診療道具は壊れ、ピンセットはねじれて、聴診器も壊れていたということです。

1991年アフガニスタンに診療所ひらきます。

2000年干ばつが起こり大地に水がなくなってしまいました。病気を治す前に水が必要だと井戸を掘る。井戸を掘っても地下水が枯れ始めて水不足になります。

思案し続けて用水路をつくり川から水を運んでくるという結論に至ります。

2010年マルワリード用水路が完成。地元の言葉で真珠という意味。村々には小麦・オレンジ・大根などの作物が作れるようになった。砂漠に緑が生まれ感謝されます。

2019年用水路のおかげで食べ物に困らなくなった人は65万人以上にも上る。アフガニスタン政府は中村医師をアフガニスタン人として認めた。

中村医師を紹介したテレビ番組

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この記事を書いた人

福祉事業の経営をしてます。①小規模多機能のケアマネ②現場の介助③厨房で料理作り④体操教室など地域ボランティアをしています。
「やってみる」を軸に人生の幅を広げます。ウインドサーフィン・登山・カメラ・バイクはSV650・競馬・FX・株式投資・投資信託などなど。体験を記事にしています。

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