世界牛乳の日
国連食糧農業機関が制定しました。
牛乳の定義
牛の乳を高温殺菌したもので水など混ぜていないもの。
加工製品(乳製品)
脱脂粉乳、バター、生クリーム、チーズ、ヨーグルト、アイスクリームなど
日本における歴史
紀元前660年
『日本書紀』には、神武天皇をもてなした記録がある。ここで「牛酒(ししさけ)」という記述があり、牛肉と酒をふるまったのか牛乳の事なのか?
紀元前300年
考古学的に弥生時代に牛の飼育はない。古墳時代には牛の埴輪があるので家畜として利用されたと推測される。
薬としての牛乳
560年に百済から伝わった医薬書に「搾乳」の記述がある。
牛乳を飲む習慣
618年唐の時代に牛乳の知識が日本に伝来。乳製品に加工され食文化として根付いた。
仏教と牛乳
仏教は肉食を禁じた
730年聖武天皇が「肉食禁止令」を出し、東大寺に大仏をつくる。
牛、馬、犬、猿、鶏を殺して食べてはならないという命令
牛乳を飲む習慣が薄れていった。
織田信長の逸話
「牛乳を飲むと牛になる」という迷信があり、少年時代の織田信長が「実際に牛になるかどうか試す」と言って牛乳を飲んだという逸話がある。
薬としての牛乳
江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗(暴れん坊将軍)は乳牛の輸入をしました。薬として使用したそうです。
第11代将軍・徳川家斉は『白牛酪考』と言う本を作る。
腎虚、労咳、産後の衰弱、大便の閉塞、老衰から来る各種症状に効くと書かれている。
牛乳はクスリという位置づけ。
水戸藩主の徳川斉昭は、乳牛を飼い牛乳を飲んでいた。
斉昭が書いた『菜食録』で、牛乳は精力剤であるとの説明がある。
明治維新で肉食解禁
明治4年「天皇が毎日2回ずつ牛乳を飲む」という記事が新聞・雑誌に掲載されて国民の間にも牛乳飲用が広まる。
明治8年には、当時の北海道開拓使において、国産第一号の欧米風チーズが試作された。北海道で大規模酪農としての牛乳の生産が行われるようになった。
第二次世界大戦後に脱脂粉乳が輸入された。 GHQが招集した医学者がカルシウム不足を問題視する。子どもに牛乳を飲ませたほうが良いと提案すし、 1954年の学校給食法が牛乳を出すことを規定したため学校給食へ導入された。
豆知識
明治32年頃には「牛乳専用ガラス瓶」が登場しました。