【儲ける飲食店】お客さんの3つの心理を満たしてくれる
昨日の続きで祭礼の食事の段取りで仕事の合間を縫って走り回ってました。
1件目は「ダメ」でした。祭礼の食事はしていないということでした。「昔ながらの仕込みをしているので、仕出し弁当はお断りしています。」といった返答でした。
だけどポジティブに考えると、ダメな答えがわかっただけ行動した甲斐があったというものです。
無駄な行動などないのです。
2件目は快諾。しかし費用面で条件提示を受けました。その結果、費用は少し高めになりましたけど想定範囲内です。上限設定を超えない費用だったので手を打ちました。
なるほど、ここまでやってわかってきた事は
②赤字が出なければOKという姿勢で受ける。
③今回の仕事で次への繋がりをつけている。(食べにきてくれるなど)
④ただ無条件では引き受けられない。こちらも商売でやってるから。
そんな商売根性が見てとれました。
赤字にならない程度のスレスレの売り上げでもいい。無下に断れば折角のお客さんを切ってしまうことになる。とりあえずは受けておこう。だけど赤字覚悟は御免なさいね。
しっかり商売しているところは「ちゃっかり相手の足元を見て交渉してくるなぁ」だけどギブアンドテイクの提案なので、こちらとしても無理難題を言われているわけではない。
「ここで手を打っておくか」と思わせてくれる。
一方、断られたお店の営業方針は、「そこらへんのお食事処とウチを一緒にしてもらっちゃぁ困る。」といった印象をうけました。
ていうお店もありました。これは職人気質の料理人の姿勢なのでしょうね。お客さんを選んで店の品位をつくっているのでしょう。例えばブルーノートなんか雪駄だと入店を断られますよね。高級店に作業着で行くとお断りされます。そういった感じなのでしょう。
お食事処といえど2通りの営業姿勢があるようです。
②職人店
商売店は売り上げ重視で営業しているのに比べて、職人店はお店の品位を重要視して営業しているということですね。
それを押さえた上で、ラストのお店を訪問してきました。実はここが大本命なのです。丁寧で美味しいと評判のお店で、食事をするところではなく仕出し専門店って感じのお店を構えています。
しかも山奥に。
10年程前に、うちの町とはお付き合いが途絶えていました。どんな理由で途絶えてしまったのか知る由もありませんが、単に「美味しかった」といった事を思い出したので、ダメ元で頼んでみようということになったのです。
「ダメで元々」といった考えは最強ですね。ネガティブな思考をすっ飛ばして行動を促してくれる素敵な言葉だと思います。
車を運転して山道をくねくね。実際のところ昔の話なので営業しているのかどうかも怪しいわけですよ。飲食店なんか営業が難しいと言われていますしね、時代の波に乗って営業できているのか、それとも寂れているのか、それとも廃業しているのか。
ネットで調べたら当時の外観ぐらいは出てくるのですが、Google申請していないのでしょう。電話番号は出てくるけど、HPもGoogleマップとの連携も行っていません。
電話で注文しても良いのでしょうけど、行って店構えと雰囲気を見ておかないと、不安でなりません。
それに、10年も付き合いがなければ儲けの薄いものは断られる可能性があります。顔の見えない交渉はリスクは高いと判断しました。実際に行って店主と目を合わせて交渉することが大切です。
その根拠は3点あります。
②店の雰囲気を見て確認できるから。
③活気ある店のサービスは充実していると思っていから。
着いてみると配達用のミニバンが店の前に4台。駐車場に1台停まっていて、今から配達でしょうか?1台出発してゆきました。
店の中に入ると男性店主らしき人物が出てきて、パソコンとかなく昔ながらの紙と鉛筆で注文を聞いてくれます。奥には昼過ぎだったので賄いを食べる女性の厨房スタッフ数名。
②だけど配送車が増えてフル営業していそうだ。
③厨房スタッフはおばちゃんで昔と変わっていない
④だけど男性店主が注文を受けている。
⑤しかもこちらの条件を全部引き受けてOKの返答。
⑥なんでもやりますよ。商売ですから。という姿勢。
出し惜しみせず、値打をこかず、仕事はなんでもしますよ。といった商売気質の店主で、しかもこちらの足元を見ない姿勢に好印象でした。
ダメ元で来てみたけど、「来てよかった」と心の底から思いましたよ。
儲ける飲食店は、お客さんの3つの心理を満たしてくれるのだと思いました。
これをお客さんに思わせてくれるお店だから、今でもこんな山奥で配送車を何台も抱えて営業できるのだなぁと感心しました。
勉強になった。
Youtube ライカー副長の動画