焦らなくても ちゃんと辿り着けるさ
月曜は激務なり
デイサービスの厨房に入る日でした。
今日の献立は「豚ととろろ芋のピリ辛炒め」。
献立表には手順まで記されていて、手に取ればわかるようで、やってみると意外に手間がかかる。
特に大変なのは、とろろ芋の下ごしらえ。
片栗粉をまぶし、油で軽く揚げる。
それだけで表面にうっすら衣ができて、そこにタレがやさしく絡む。
噛むたびに、香ばしさが立ち上がる。



出汁は粉末ではなく、いりこ。
少しの違いで、全体の味が深くなる。
利用者さんたちが残さず食べてくれたとき、
人は報われるものだと思った。
冷凍肉との付き合い方
厨房に入るたびに思う。
冷凍食材とどう付き合うか。
解凍した肉から出る余分な水分を一度切るだけで、
味のまとまりが変わる。
ほんの小さな手間が、全体の印象を変えるのだ。
仕事も暮らしも、きっと同じなんだろう。
完璧を求めて立ち止まるより、
できる範囲の中で動き続けることの方が大切なのだ。
人は、8割の完成を受け入れると、
その先に小さな呼吸の余裕が生まれる。
それでいい
タイミングが合わない日
ジムへ行こうと思っていたが、
祝日で営業時間が短かった。
いつもは23:00までだが、今日は18:00までだ。
間に合わないと知るとき、
執着を手放す訓練になる。
世の中は、思い通りにいかないことのほうが多い。
それでも、次に向かうための小さな選択が、
人の心を軽くしていく。
諦めは敗北ではなく、
余白をつくる行為なのだと思う。
それでいいと思う。
岩盤浴で整える
ジムの代わりに、岩盤浴へ行こうと思う。
汗をかきながら、何も考えずに横になる。
体が温まるにつれて、心の音が静かになる。
ついでに頭の中の雑念も消えてゆく。
人は、痛みを消そうと考えないようにするとストレスを感じるものだ。
泣くのを我慢すればストレスが溜まるように
泣きたい時は泣いたほうがスッキリする。
ただ静かに寄り添う時間の中で整ってゆくのを感じればいい。
うつのような心の停滞を経験した人なら、
動けない時間にも意味があったと、
いつか気づくのかもしれない。
焦らなくても、
心は回復の方向へ向かう。
それが人の自然な力だ。
それでいいんだよ。
小さな前進のかたち
今日できることを、
ただ丁寧にこなせばいい。
思うように進めなくても、
人は必ず、どこかに辿り着くようにできている。
そんなふうに、自分をそっと励ます夜。
静かに息を吐き、
今日を越えられたことに感謝している。
ライカー副長さぁ、岩盤浴に行って今日を締めくくろう。








