お風呂

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宙ぶらりんの時間

寒い日が続いている。連日、寒波の影響であちこち渋滞のニュース。それでもここらへんは雪がチラホラ降るだけでスタッドレスタイヤも必要がない。ただ寒いだけで仕事には支障がない。

お風呂は朝風呂だったんだけど、佐藤夫妻に夜の入浴を勧められて以来、僕は夜にお風呂に入るようにしている。シャワーの蛇口をひねる。ただお湯が浴槽にたまるまでの時間が、何分か測った事がないので、いつも溢れないかを気にしながら時間を過ごす事になる。

うちのお風呂の蛇口は、電池が切れているので、自動でお湯がとまらない。だから体内時計が頼り。溢れないかを適時チェックしないといけない。その間は、なにも集中することが出来ない。ゲームをすると没頭するし、ブログを書くと没頭する。気にしながら、何かをしている?いや、なにも出来ない。

お風呂のお湯がたまるのを待つ時間ってのがとても苦手だ。

ただ、お湯を入れる時に、お気に入りの入浴剤も一緒に入れる。その時に湯気と共にバニラの香りが部屋中に充満する。鼻腔を心地よい香りが刺激する。そんなひとときは悪くない。


入浴は快ではなく耐

足からそろりそろりとお湯に入り、なかなか45℃設定は一斉に神経が沸き立つ感覚で、足先から胸元までビビっと電気が走り、神経が温度に慣れてくれるまで、しばらく耐える。そして耐える。

恐る恐るゆるりと腰まで浸かり、同じく耐える。またまた耐える。しばらく耐えていると、やっと収まってくれるので、さらに浴槽の底に座り込むと、じんじんと体中の神経が騒がしく、そのままじっと動かず耐えていると、身体の周りのお湯が体に馴染み、神経も静かになり、やっと「ふぅ」っと息を吐く。

ここでやっと「いい湯だなぁ」と吐息がもれて、背中からぞわぞわと感覚の波が押し寄せると、身体の血管と穴という穴がほんわか拡がり、身体がリラックスしてきて、脳を駆け上がる快感に身を任せる。

「ふぅ・・・」

だが、しかし、リラックスを覆すイベントが、この先に次々やってくる。

温度とのせめぎ合い

お湯はたっぷり入れない。濃い目の入浴剤でぬめった湯を楽しみたい。だから半分ぐらいで丁度だけど、上半身が寒くて、下半身はジンジンするほど熱いというバランスの悪さが立ち上がる。まるで、『僕のヒーローアカデミア』のキャラである、轟焦凍(とどろき しょうと)の「半冷半燃」みたいに。

手ですくって肩にかけて、手ですくって肩にかけて、と忙しい。スマホを持ち込み江國香織の「とるにたらないもの」というエッセイを、Amazonオーディブルで聞き流してはいるが、いっこうに耳に入ってこない。

熱い、寒い、湯をかけてしのぐ。リラックスタイムが全くない。

たまらずシャワーの蛇口をひねって湯を足してゆく。


発想は自由に合理と雑さ

浴槽内へ直接シャワーを入れて、湯気が立ち込める浴室に、そのまま髪の毛を洗ってしまう。浴槽内へ泡が落ちてゆく。それでも僕はいっこうにかまわない。むしろ合理的とさえ思う。

独り身なので、この湯はもう後は流してしまう。だったら自由に使ってしまう。だから僕は湯の中でシャンプーをすることにした。

入浴しながら洗髪するわけだから、時短になるし、寒くないし、キレイになるし。湯の中に泡がたつがアメリカンスタイルと割り切ればいい。映画でよく見るアレだよ。

バスタブに泡がもこもこしてるが、バスタブで身体を洗っているんだろう?(知らないけど・・・)日本で生まれたから、日本の習慣が身についているけども、別に発想を変えたところで問題ない。発想は自由に泳がすのが楽しい。

そもそも江戸時代の風呂なんてものは、蒸気風呂だった。ガンガン火を焚いて、蒸気をこもらせて、サウナのように入っていたのが江戸時代の風呂だ。時代と共に風呂の形態も変化する。だから常識も変わるわけだから、僕流でいいわけだ。世の中の常識をもってきて窮屈に風呂習慣を守らなくてもいい。

何度も言うけど、発想は自由に。今が楽しければどうでもいいさ。

限界と引き換えの報酬

僕は長風呂ではないので、だから次第に暑さとの耐えしのぎになってくる。暑くて息苦しくて、もう早くでたいけど、これだけのお湯をためたのに、一瞬で出たら勿体無い。

銭湯なんかにいくと、湯に浸かりながらベラベラ話している人たちがいるけど、あの感覚が全くわからない。暑くてもう上半身出していて、しかも冬の露天風呂でもみかける。21時ぐらいに行くと若者がたむろしてる。コンビニじゃなくて、風呂でね。風呂に浸かりながらね。アノ感覚が僕にはわからない。

もう少し入っていよう、っと我慢をする。けども息が苦しい。もうイライラさえする。耐えるためにいろいろ考える。メロゴールドってどんな味がするんだろう・・・とか、ニトリで売ってた着る毛布は種類が少なすぎる・・・とか、3連単を狙うより、馬連で的中率を上げたほうが楽しいんじゃないだろうか・・・とか。

でも、ついに限界にきたとき、すべての思考はどうでもよくなって、最優先はこのお湯に耐えるのから解放されることで、もう観念したと湯を出て、びちゃびちゃの身体をバスタオルで拭く。

この時に至福の幸せを感じたりする。乾いた気持ち良いバスタオルが、水分を良く吸って、解放感と共に、風呂の気持ちよさがMAXになる。そもそも風呂というのは、入っている間は耐える時間で、風呂の醍醐味は、湯から出て身体を拭く瞬間こそがバスタイムじゃないかと思うくらいだ。

温風と冷感 そしてアールグレイ

すっかり身体はぽかぽかで、水分もなく下着を着てからのドライヤーがまた格別だったりする。顔の下からドライヤーの温風をあてると、耳元からオデコの髪の毛の生え際が、気持ち良いほどの冷感で、トロンとなった目を閉じる。温かい風に、少しの冷感という、まるでこたつに入ってアイスを食べているような感じで爽快感がある。

しっかり髪を乾かしてから、風呂に入る前に入れておいたアールグレイに、たっぷりのはちみつを注いで、飲み頃になった温度でぐびぐびいくと、身体を冷えさせずに、喉を潤す事が出来る。

この瞬間もなかなかに贅沢なひととき。

やっと、ホッと出来てゆったり時間が流れ出した。

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Old Devil Moon


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この記事を書いた人

福祉事業の経営をしてます。①小規模多機能のケアマネ②現場の介助③厨房で料理作り④体操教室など地域ボランティアをしています。
「やってみる」を軸に人生の幅を広げます。ウインドサーフィン・登山・カメラ・バイクはSV650・競馬・FX・株式投資・投資信託などなど。体験を記事にしています。

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