息子がカンピロバクターに感染して倒れた夜の話

息子が一人暮らしをしているんですよね。

で、僕はといえば、ある夜に友達と居酒屋で飲んでおりまして、けっこう酔っていたんです。

息子との距離

息子との距離感は、いつも適度な関わりを意識していまして、「晩飯いる?」とLINEを送るんです。いるにしろいらないにしろ、聞くだけ聞くんですよ。1日のlineは、ほぼこれだけです。

返信がなけりゃいらないと判断し、「いる!」とくれば何か買って帰るんです。

物づくりに没頭しているので邪魔しないよう距離をとるという僕なりの配慮です。加えて無関心ではないですよというサインも含め「晩御飯いる?」なのです。

楽しい飲み会で息子のピンチ!?

そんな感じで今夜も居酒屋でテイクアウトメニューがあったので「晩飯いる?」と息子に送ったところ、返ってきたのが「頭痛と吐き気と寒気がしてきた」という返信でした。

ライカー副長

え?マジで?

こっちは飲みの最中なんですよ。ビール片手に串カツ食べてるわけですよ。そんな楽しい時間の裏側で、息子は苦しんでいたという話で、ほろ酔いから少し覚めるわけです。

ちなみに、この3日ほど前に、僕と息子と息子の彼女の3人で地鶏料理を食べに行ってまして、その時に「鳥の刺身」を食べたんですよね。僕は問題なかったし、彼女も平気だったのですが、息子だけが体調を崩してしまいました。カンピロバクターの潜伏期間は3~5日あるんですよ。

ライカー副長

もうこの時点でフラグ立ったなと思いました。

過去の失敗からの学び

ここで選択を迫られるんですよね。

  • このまま飲み続けるのか?
  • それとも飲み会を切り上げて、病院に連れていくのか?

その時にふと浮かんできたのが、元妻の顔でした。

昔のことなんですが、妻がインフルエンザで寝込んでいた時に、僕が飲みに行ったことがあるんですよ。その時のことを、ずっと「あの時あなたは飲みに行った」と何年も言われ続けてきたわけです。

ライカー副長

その節はすみません。反省しております。

で、まぁ今回ですよ。

このまま飲んでたら、また言われるやつやなと。いや言われはしないけど、自分の中で「また同じことしてるな」となるわけで。こりゃちゃんと動かんとダメだなと判断しまして、すぐさまタクシーを呼んで、息子の一人暮らしの家へ向かいました。

そのまま徳洲会病院の救急外来へ

夜の病院って静かなんですよね。待合の椅子に座っていると、息子が話しかけてくるんです。体調悪いはずなのに、けっこう喋るんですよね。「ほんまにしんどいんか?」って思うくらい。

でも、その話を僕がただ聞いているだけで、まぁいつものごとくいろいろ話をしたんですが・・・

しばらくすると

息子

なんか元気出てきたわ

と言い出して、ああ、精神的な安心感ってやつなんだろうなと思いました。

診察の時には、だいぶ回復していて、整腸剤を処方されました。僕は心配で、「なんか抗生物質とかないんですか?」と聞いたのですが、「菌が体外に出れば自然と治まるので、対症療法になります」との説明。

要は、やっぱりカンピロバクターっぽい症状だったわけで、抗生物質ではなく、菌を出すことが最優先ということで、だから整腸剤になったということなんですね。

カンピロバクターは、基本は“出すだけ”

医師が言ったように、カンピロバクターの多くは自然に体外に排出されれば治るタイプなんですよね。抗生物質を使うと、かえって腸内環境が乱れて長引くこともあるので、整腸剤で腸をサポートしながら、体が治すのを待つというのが一番いい方法だったわけです。

まぁ親として成長したということで

昔の僕だったら「ほっときゃ治るやろ」と思ったかもしれません。でも今は、息子も僕も一人暮らし。誰も看病してくれないし、倒れたら終わりです。

そう思うと、ちょっと行動が変わってくるわけです。

今回のことで、少し親としての成長を感じた夜でした。

翌日

病み上がりだろうし、消化の良いものを食べたほうがいいだろうと思ったので、晩御飯を企画しました。

題して「ソーメンパーティー in 星空」

屋上でソーメンパーティーを開催しました。息子を招待したのですが・・・

息子

いらない

とのことで、ひとり寂しくソーメンパーティー&湯豆腐をしました。

ちゃんちゃん

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この記事を書いた人

福祉事業の経営をしてます。①小規模多機能のケアマネ②現場の介助③厨房で料理作り④体操教室など地域ボランティアをしています。
「やってみる」を軸に人生の幅を広げます。ウインドサーフィン・登山・カメラ・バイクはSV650・競馬・FX・株式投資・投資信託などなど。体験を記事にしています。

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