ゆっくり揺れる日

過去に戻ったとて
今を繰り返すんだろう

目次

世界をシンプルに捉える

最近、ふと立ち止まりたくなる日がある。

考えようとしてもまとまらなかったり、
深く息をしても胸の奥まで届かないような、
そんな淡い焦りというざわつきが残る日。

誰かの悩み事を聞いていると、
つい昔の癖で深く入り込みそうになる瞬間があって、
途中で「あれ…これは僕の領域じゃないな」
と気がつくことが増えた。

前よりも、
自分の距離感に敏感になってきたのかもしれない。

アドラー心理学で「課題の分離」を意識してからだ。
他人と僕の間にそっと線を引く。
そして決してその線を越えない。

これだけで世界はとてもシンプルになる。

息子と比べず自分のペースで

そんな日々の中で、
息子の変化を感じることが多くなった。

少しずつ芯のようなものができてきて、
自分の足で立とうとする勢いや熱が
こちらにも伝わってくる。

その姿を見ていると、
胸の奥のどこかがざわつくような瞬間がある。

息子の成長スピードを傍で感じていると
嬉しさと同時に、自分はまだ迷ってばかりで、
しっかりしているわけじゃないのに、
それでも歩こうとしている自分がどこかにいて、
その感じが今のありのままの僕なんだろうけど
なかなかに焦りを感じたりする。

僕らしく道を探しながら歩けばいい

息子の成長を見つめながら、
自分の迷いや揺れにもそっと触れてしまうような、
そんな日が続いている。

これでいいんだろうか?
僕はいつだって自問しながら歩いている。

ただ息子の成長スピードまでとはいかないまでも
僕の中でも変化はゆっくりながらあったりする。

昔は見えなかったものが、
今は少しだけ胸に響くことがあって、
そのたびに、過去の自分に「そこじゃない」と言ってやりたい。

経験でしか学べないのが僕らしさ

ただ悲しいかな、人は変えることはできない事を知っている。
正解を押しつけることもできない。

変わろうと思わない限り変わる事はない。
それぞれのペースで揺れたり、
遠回りしながら変化してゆくんだろうと思う。

失敗も迷いも遠回りさえも
成長に必要な揺れ幅なのだと今はわかる。

だから最近は、
コントロールできないものには手を伸ばさず、
今の自分にできる小さなことだけを
静かに拾うようにしている。

大きな答えはいらなくて、
ただ一歩をそっと置ければいい、
そんな歩き方でもいいのかもしれない。

今日はただ、
そんな揺れをそっと言葉にしてみた。

自分に向けて、
「僕のペースでいい」
と静かに言い聞かせて心を落ち着かせる。

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この記事を書いた人

福祉事業の経営をしてます。①小規模多機能のケアマネ②現場の介助③厨房で料理作り④体操教室など地域ボランティアをしています。
「やってみる」を軸に人生の幅を広げます。ウインドサーフィン・登山・カメラ・バイクはSV650・競馬・FX・株式投資・投資信託などなど。体験を記事にしています。

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