世界はいつも騒がしくて、
気づくと僕の輪郭は、他人の声に混ざっていく。
【ノイズ】
おはよう。
今日は僕の世界観を書こうと思う。
最近さ、とにかくノイズが多い。
意識しなくても、いろんな意見や価値観が流れ込んできて、
そのたびに、自分が作っている世界が少しずつ混ざってしまう。
混ざること自体が悪いわけじゃないんだけど
ただ、混ざりすぎると、どこまでが僕で、どこからが他人なのか、
輪郭がぼやけてくる気がするんだ。
【軸】
だから最近は、自分の軸を外に置かないことを意識している。
他人の評価や顔色を、
判断の中心に据えないようにする。
僕の行動も、選択も、
僕の真ん中から決めていたいと思うようになった。
一人でいる時間は、その軸を確かめ直す時間。
孤独に耐えているという感覚はなくて、
むしろ、呼吸が深くなる。
誰にも合わせなくていい時間の中で、
自分の世界は、静かに深まっていく。
【世界観】
今朝も目を閉じると、
白く濁った静かな湖の上に立っていたんだ。
波はなく、音も少ない。
遠くで工場の重低音だけが、
ガコン、ガコンと響いている。

工場の中では、
大きな歯車が噛み合って回っていて、
それが人の顔だったり
動物のような顔だったりと。
歯車に閉じ込められた顔・・・顔・・・顔
その人たちは歯車という役割をもっているんだ。
ガコン、ガコンと大きな歯車は噛み合って
無限の時間を刻んでいる。

ふっと外に出ると、
朝日が雲を照らし、
雲はすごい速さで流れていく。
止まっている僕と、流れていく世界。
その対比の中で、自然と呼吸が深くなった。
僕はただただ流れゆく雲を見ていた。

夢のはざまで夢なのか現実なのかを行き来しながら
呼吸が深くなって体が溶けてゆくような。
瞑想をやめてゆっくり目を開けると
外は風が強くて雲の流れがとても速かった。
しばらく雲を眺めていたよ。
空想といえば空想だけど、
僕にとってとても現実的な世界なんだ。
だって僕は役割で生きる事をやめたんだから。
【対話】
ノイズのない場所で、
自分とだけ対話できる、
大切な真空のような時間。
世界はこれからも騒がしいままだろう。
ノイズが消えることはない。
それでも、
深く呼吸をして、
自分は何が好きで、何が嫌いで、
どんなふうに生きていきたいのか、
その問いだけは、
他人の評価軸に預けずにいたい。
自分自身の世界を作り、
その世界の中で、
自分をそっと評価していく。
「大丈夫、それでいいよ」
今は、そんな深い呼吸で生きているんだ。
