一緒に登山にいこう

かつては導こうとしていた道を、
いまは並んで歩こうと思う。

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Youtubeに影響を受けて

風が少し冷たくなってきた。秋の山はもう、冬に向かって静かに準備を始めているのかもしれない。空も高く澄んでいて、どこか遠くへ行きたくなるような、そんな気分だった。

息子が「いつ登山に行く?」と聞いてきたのは、先日の食事のときだった。YouTubeで登山の動画を観たらしい。どのユーチューバーかは知らないが、何かが彼の中で動いたのだと思う。

その一言に、あぁ、本気なんだなと感じた。軽い気持ちではなく、ちゃんと登ってみたいという意志が見えた気がして、少し嬉しかった。だから、今回は僕が好きな山を提案しようと思っている。

ライカーさんですか?

徳島県の剣山。四国の中でも穏やかで、でもしっかりと山の風格があって、好きな山のひとつだ。行きも帰りも南海フェリーを使う予定。船旅をして、山道を走って、そして剣山を登る。自然に包まれる時間になると思う。

それに、四国にはクマがいない。最近、本州ではクマの事件が多いけれど、そういう意味では安心できる。とはいえ、一応クマスプレーは持って行く。備えることは、行動の基本だと思っている。

実は、この剣山で登山客に「ライカー副長ですよね?」と見知らぬ人に言われたんです。Youtubeを2018年に始めて、初の声掛けされたわけです。芸能人みたいですよね(笑)

その方は、僕の剣山を登った動画を見て、スクーターで神戸から来たとか言ってました。僕の動画が誰かに影響を与えているなんて、とても励みになった出会いでした。

買い物リスト

さて、準備もしなければならない。息子は汗っかきなので、着替えは必須。しかも彼は詰めが甘い性格で、登山のリスクをあまり考えない。だから、口をすっぱくして言っても無駄だと最初から諦めることにした。

こちらで全部準備する。それが、いちばん平和で現実的な選択肢なのだと思う。

買い物リストをまとめてみた。

・登山靴(防水・滑りにくいもの)

だいたい1万円ぐらいのものでいい。大切なのは足首を守れているかという事かな。


・リュック(20〜30L程度)
・ドリンクホルダー or ハイドレーション

ドリンクフォルダーはこれ一択です。上下2か所でマジック固定するので、歩いていても振動がない。これが地味に負担がない。


・防寒具(フリース、手袋、ニット帽)
・レインウェア
・替えのTシャツ、靴下、タオル
・行動食、予備の飲み物
・モバイルバッテリー
・救急セット
・地図アプリ&紙の地図
・クマスプレー

これに加えて、彼の分の替えの服や防寒具も僕が持って行くつもりだ。文句を言わずに準備しておく。その方がきっと、道中が穏やかになる。

徳島県剣山

名前からしてどこか険しそうな印象ですが、実際には登山道がよく整備されていて、初心者でも比較的登りやすい山なんです。

標高は1,955メートル。四国では石鎚山に次いで2番目の高さ。それでも、リフトを使えば山頂付近まで一気に近づけるので、息子のような初めて登山をするっていう人でも無理せず登れるのが魅力です。

リフトを降りてから山頂までは1時間ちょっと。複数のルートがありますが、なだらかな尾根道を歩いていく感じで、足元も比較的安定しています。

山頂は広くて、360度のパノラマ。風が強い日もあるけれど、それもまた「山に来たな」と思える瞬間だったりします。

ちなみに、四国の山の大きな特徴として、「クマがいない」という安心感があります。登山中にクマ鈴やスプレーを気にせず歩けるのは、想像以上に気が楽です。

剣山には神話も残っていて、「安徳天皇が剣を納めた山」だという言い伝えもあるのだとか。途中に神社があり、山頂にも神社があります。昔ながらの自然信仰です。いつぞや山伏が神輿を担いでいる神事に出くわした事があります。

初心者に優しく、それでいて山らしい風格をしっかり持っている。剣山は、そんな不思議なバランスをもった山だと思います。

息子と登山に行く事になるとは

登山中はずっと話し続けているんだろうなぁと想像してたりします。とにかく彼は喋るんだ。たぶんゆっくり登れない。いつもの癒しの登山ではないだろうな(笑)

たぶん登山中も、時々イライラしつつも、それでもどこかで安心しているんだと思う。とにもかくにもテンション高いので会話についていくのに必死なんです。僕は彼のように頭が回転が速いほうではないので、彼の話を聞くのも30分が限界なんですよね。

まぁ息子のペースに合わせて登山してゆこうと思ってます。

父として、支配ではなく支えを。そうありたいと、今は思っている。

山頂から見る景色が、彼の心に何かを残すといい。山の風や、船の揺れや、登山道の匂いが、いつかの記憶になってくれたら。

静かな期待とともに、今日も準備をひとつずつ進めている。

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この記事を書いた人

福祉事業の経営をしてます。①小規模多機能のケアマネ②現場の介助③厨房で料理作り④体操教室など地域ボランティアをしています。
「やってみる」を軸に人生の幅を広げます。ウインドサーフィン・登山・カメラ・バイクはSV650・競馬・FX・株式投資・投資信託などなど。体験を記事にしています。

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