グアム旅行直前に学んだこと 〜ESTAトラブルとお金の二段構え作戦〜
9月12日から息子とグアム旅行に行く予定を立てていました。ところが出発の2日前、息子が「渡航許可書(ESTA)が必要じゃない?」と言い出したのです。
慌てて調べてみると、確かに5日前までに申請を済ませておくべきと書いてある…。
ライカー副長え?もう2日前だよ・・・。間に合うのか?
だからさ、息子さん。余裕がない状況に自分を置いてはいけないとずっと言ってるじゃない。余裕がない(時間的余裕がない・経済的余裕がない・心の余裕がないなど)イライラして行動する、判断を間違う、そしてロクな事がない。ずっとこれを云っているじゃない。



なぜに2日前になって云うのだよ!!!!
そんな焦りの中で検索を繰り返し、入国申請サイトの表示されたスポンサー広告を何も疑わずにクリック。そのままカード情報まで入力してしまいました。
結果は――見事にESTAを装ったフィッシング詐欺サイトだったのです。
詐欺に遭うポイントと注意喚起
- 焦って行動する
- グーグル検索の一番上を無条件で信頼する
- スポンサー枠(広告)には要注意
- 公式サイトかchatGTPに問え!
- 支払い画面であと何分とかタイムカウントされてたら疑え!
グアムの公式サイトから飛べば確実なのに、わざわざ検索してしまうところが焦っている証拠。



なんてこったい
焦りは判断を鈍らせる
普段なら「公式サイトは .gov ドメインだけ」という知識くらいは頭にあるのに、余裕のないときには確認すらできませんでした。
時間に追われ「とにかく申請しなきゃ」という気持ちが、冷静な判断を曇らせてしまったのです。



はやくしないと間に合わないぞ(汗)
これが詐欺にひっかかる心理状態
その後の対応
気づいた時にはもうカード情報を入力済み…。



これで詐欺にひっかかってしまった確定です
調べてみると国民消費者センターのHPにも同じような注意喚起がされていました。
ESTA、eTAなどの電子渡航認証の申請代行サイトで高額請求された!
すぐにカードを再発行する
カード情報は詐欺サイトに提供してしまったので、その後の被害リスクが残っています。
3Dセキュリティーのないサイトもあるので、カード情報だけで決済が完了するところもあるからです。
いろいろと考えた挙句に、やっぱりカードは利用停止しておいたほうがいい。同じ情報でカードを使い続けるリスクのほうが重いと判断。
すぐにカード会社へ連絡し、利用停止と再発行を依頼しました。これで金銭的な被害は最小限に抑えられました。



ですが、これで僕のカードは使えなくなりました。
つまりグアム旅行の決済手段がなくなったわけです。
新しいカードが手元に届くのが1~2週間後ですからね。
被害額は
で、旅行から帰ってきてDカードの利用明細を確認しました。するとやっぱり詐欺被害に遭っていました。
| ご利用日 | ご利用店名 | カード | 支払区分 | 分割回数 | 支払予定月 | ご利用金額 | (お支払い総額) | (内手数料) | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 現地通貨額 | 略称 | 換算レート | 換算日 | ||||||||
| 25/09/10 | TRAVELDOC― | ご本人 | 1回払い | 25/10 | 38,222 | 253.00 | USD | 151.077 | 09/11 | ||
- ご利用日 25/09/10
- ご利用店名 TRAVELDOC-
- カード ご本人
- 支払区分 1回払い
- 分割回数
- 支払予定月 25/10
- ご利用金額 38.222
- 現地通貨額 253.00
- 略称 USD
- 換算レート 151.077
- 換算日 09/11
30ドルと書かれていたのに、253ドルになっています。ご利用詐欺被害額は38.222円。かなりな金額です。
Dカード保障は使えるのか?
9/15(祝日)
まずはDカード緊急連絡先(無料通貨)に連絡してみました。
ドコモ携帯から電話する場合・・・*8010
事の顛末を担当者に話をすると、Dカード保障内容の確認は専用窓口があるとのこと。
9/17(平日)
平日:専用窓口 0120-144-412(Dカード保険デスク)
平日 10:00-18:00まで。保険内容の確認が出来る連絡先



事故が起きた後の対応はDカード保険デスクではないそうです。以下の電話番号を教えてもらいました。
03-3946-1386(東京海上日動Dカード保険デスク)
平日 9:00-20:00まで。保障が出来るかどうか確認する連絡先
やっとファーストコンタクト
やっと担当者と話が出来て以下の事を聞かれます。
- 名前
- カードの種類
- 事の顛末を報告
すると2時間以内に折り返し電話がかかってきて保障の範囲内かを教えてくれるとのことでした。
保障の結果は
折り返し電話がかかってきて担当が云うには、海外旅行保障サービスの対象外なので保障は出来かねます。という返事でした。
海外旅行保障サービスではなくて、海外旅行に行くためにDカードを使ってフィッシング詐欺にあったわけなので、カードの保証の事を云っていますと伝えると
あぁ、そういう事ですね。わかりました。と云われDカードの緊急連絡先を教えられたので、いやいや、違う。そこに電話して、東京海上日動Dカード保険デスクを教えられて電話していると伝えると、
こちらは海外保険なので窓口が違いますと。だから東京海上日動Dカード保険デスクに連絡して「海外保険ではなく、Dカード保険ですとお伝え下さい」というので、その通りにすることにしました。



ふりだしに戻る
で、再度、東京海上日動Dカード保険デスクに連絡をして事の顛末を伝えると
たいへんでしたねーと共感はしてくれるものの、2時間以内に連絡が入りますというので、念を押して「海外旅行保険ではないですよ。Dカード保険の窓口を紹介してくださいね」と伝えると、
ちょっとお待ち下さい。と・・・・



だんだん不安になる
とりあえず、海外旅行保障ではなくDカード保障で使えるのか上の判断という事になり、明日に持ち越しとなりました。
9/18
東京海上日動 東京障害保険 第二課から連絡が入る。
- 事故の件で連絡
- Dカードゴールド お買い物保険を担当している部署
- フィッシング詐欺 チケット類なのですが保障できかねます。との返答
結果として、Dカードのお買い物保障ではフィッシング詐欺には対応していません。
しかし、フィッシング詐欺などで不正利用された場合は、保障しますとドコモのHPで書いてますよと伝えると、ドコモのHPで聞いて欲しいとのこと。
この場合は、どこかの保険会社に繋がるというケースはないという事で、ドコモ内の処理になるということだ。
だからドコモのカード裏面に書かれた連絡先に再度連絡してほしいということになった。



またまたふりだしに戻る
さて、どうしようか
考えても仕方がないので、素直にDカード裏面に書いてある連絡先に電話する。
*9010
1-4でDカード保障についてのお問い合わせに繋がる。
担当:TKD
今回は海外旅行と云わず、情報をコンパクトにした。
フィッシング詐欺にかかって、保障サービスを利用したい。
すると以下の情報を聞かれました。
- カードの裏面に記載されたカード番号 6900からはじまる番号
- 契約者名前
カード番号が違うのか、再度確認される。
で、情報が一致しません。ドコモの契約電話番号を教えて下さいと来たので、以下のように説明しました。
フィッシング詐欺にかかった時に、カードの再発行をしているので、新しいカード番号と旧カードの情報は違うと思います。新しいカードはまだ届いていないので、情報はわかりません。
という事を説明しました。
しばらくお待ち下さい。後に本人確認がとれましたので、次の情報を教えて下さいとのこと。
- 利用日
- 詐欺店舗の名前
- 被害金額
以上のことを、Dカード利用明細を確認して、詐欺対象の情報を伝えました。
契約を確認するので、少しお待ち下さいという話。
担当部署から折り返しの電話を連絡をするとのこと。(10:00-18:00)最悪、明日以降のご連絡になると思いますということだった。
たらい回しされすぎて、もう相手を無条件で信用することは出来ないと学んだので、細かく記録を残す事にしました。
9/18 18:00
担当:S



返答がきました。
お客様の身に覚えがない不正利用に対しては保障があります。ただし、今回の場合はお客様がフィッシング詐欺サイトでご自身でご入力された決済なので、保障のご用意がありません。
という事でした。つまり
- 第三者がカード情報を悪用したものは保障あり
- 本人がカード情報を入力して詐欺されたものには保障なし
ということです。
あとお客様のほうで出来る事といったら、越境消費者センターというものがあり、そこに相談するぐらいですとの事です。
解決できる打ち手はこれで無くなりました。泣き寝入りです。



みなさんフィッシング詐欺サイトには十分注意してください。
お金の支払い作戦は「二段構え」
僕はカードが使えない状況になってしまったので、息子の SMBCデビット(Visaデビット) をメインにすることにしました。



これは息子が留学している時の海外決済方法です。
- 息子の口座に僕が現金を振り込み → 大きな支払いは息子のカードで
- 僕は現金を持参 → チップや小さな支払いは現金で
この「二段構え」なら、どちらかが使えなくてももう一方でカバーできます。
特にグアムのようにカード文化が浸透している場所では、デビットカードが便利。
一方で、タクシーやローカル食堂、チップなど現金しか通じない場面もあるので、ドル札は必須です。
学びと教訓
- 焦りは最大の敵。余裕がないと冷静な判断ができなくなる。
- 公式サイトの見分け方はシンプル。「.govドメイン」かどうかを確認するだけ。
- お金は二段構えが安心。カードと現金の両輪で備えることで、不安が一気に減る。
まとめ
今回のESTAトラブルはヒヤッとしましたが、大きな学びになりました。
渡航手続きもお金の準備も、**「早め」「公式」「二段構え」**がキーワードだと実感しました。
息子とのグアム旅行は、そんな教訓を胸に迎えることになります。
きっと忘れられない旅になるでしょう。



というか詐欺サイトにひっかかる自分が情けなくて忘れられないよ・・・








